国税庁より発表された最新の「酒類製造業及び酒類卸売業の概況(令和6年アンケート)」によると、茨城県はついに全国ワイナリー軒数単独6位となりました。
ワイナリー軒数は13軒。さらに準備中のワイナリーも数件確認しております。

とにかく今、勢いのある茨城ワイン。
このペースを考えると、近い将来第5位に躍り出る可能性も見えてきました。

そんな”茨城ワイン”ですが、実際にどのようなワインがあるか、みなさまご存知でしょうか。
今回、県内ワイナリー5社が、茨城県つくば市に一堂に会し、業界向け、一般向けに試飲会を開催しました。
これまで、茨城のワイナリーが集まって茨城県内でこうした試飲会を開催するのは初の試みだそうですが、チケットは早々に完売の人気ぶりでした。

気になるその様子をレポートします。
ビーズニーズヴィンヤーズ代表 今村ことよ氏はじめ、各ワイナリーのみなさまのコメントもぜひご覧ください。

 

「IBARAKI WINEを楽しむ会」イベントの様子

各社5アイテムずつ用意されたワインが各一回ずつ試飲できるシステム。
25杯のワインを確認することができました。

チケットは前売りですべて完売、キャンセル待ちも出るほどの人気。
二回に分けて開催した一部二部とも各40名満員御礼でした。

お客様はだいたい7割が茨城県内からのご来場、つくばエクスプレス 研究学園駅から徒歩1分の好アクセスも相まってか、東京からの方も3割程度とのこと。

印象的だったのは、二年前に取材に訪問した「麦と葡萄 牛久醸造場」、その時にご案内いただいた畑で収穫したメルローがワインとしてリリースされました!
収穫量がそう多くないため、一樽にも満たない量。佐野氏の工夫により、果実の香りと樽のニュアンスのバランスが良い、とても上品なワインに仕上がっていました。
造り手の佐野理恵氏は、「これまでは他県の買い葡萄にて醸造していたので、やっと自分で育てた葡萄で造った正真正銘の牛久ワインを案内できて嬉しい」と語られました。

<参加ワイナリー一覧>

武龍ワイナリー(常陸太田市)
Bee’s Knees Vineyards(つくば市)
Tsukuba Vineyards(つくば市)
麦と葡萄 牛久醸造場(牛久市)
さかいまちファーム&ワイナリー(境町)

どんどん進化する茨城ワイン。
それは決して軒数だけではありません。
各造り手のこだわり、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。