日本ワインファンはもちろん、ワイン初心者にも人気が高いナイアガラ。

アメリカ系ラブルスカ種らしい香りと甘さを感じる果実味、爽やかな酸味が特徴のワインを生み出す白ブドウ品種です。

この独特の甘さを感じる風味と爽やかな酸味は、しっかりとした味わいの料理と相性抜群。今回は、屋台風のレシピとナイアガラで夏らしいペアリングを提案します。

料理研究家の尾田衣子さん考案、ナイアガラの泡に合うレシピです。

ナイアガラはワイン初心者にもおすすめ!

ナイアガラはニューヨーク州・ナイアガラ原産のブドウ品種で、ワインはもちろん生食用も兼ねています。

「フォクシー・フレーバー」と呼ばれるラブルスカ種特有の香りがあり、本格的なワインを好む層に避けられていた過去がありますが、現在ではこの香りも、“個性”として捉えられるようになりました。

ナイアガラのワインは、グレープジュースやグレープフレイバーのキャンディ、南国風のトロピカルな香りが特徴です。

この独特な香りを抑制する醸造方法でつくられることもありますが、あえてこの魅力的な香りを出してナイアガラらしさを表現している生産者も少なくありません。

ナイアガラは辛口タイプより中甘口タイプでワインに仕込まれることも多く、発泡と相性がよいためスパークリング仕立てもよく見かけます。

今回、使用したナイアガラのワインも、北海道ワインの『おたるナイヤガラ スパークリング』で、やや甘口のスパークリングワイン。

ラブルスカ種らしい甘くトロピカルな香りをしっかりと感じさせ、その強く華やかな香りこそが魅力です。

アタックから強烈な甘さを感じますが、酸味がしっかりと残されており後味は驚くほどにスッキリ。

暑い夏の日、しっかりと冷やして飲みたくなる大人のカジュアルドリンクといった印象です。

ナイアガラに合わせるおすすめレシピ

甘さと軽やかさ、そしてシャープな酸味が特徴のナイアガラは、比較的しっかりとした味わいの料理やクセのある料理との相性抜群。

香りや風味も独特な料理と相性が良いため、お祭り屋台風の料理とペアリングもおすすめです。

そこで今回、料理研究家の尾田衣子さんがお祭り屋台の定番料理をナイアガラに合うようにアレンジ。

ナイアガラを大人っぽく楽しむ、ユニークなレシピです。

イカの味噌バター・バルサミコ仕上げ

  • 【材料】2人分

◦イカ(解凍または下処理済み):小 2杯~4杯(胴とゲソ)
◦バター: 10g

合わせ調味料:
◦ 味噌: 大さじ1/2
◦ みりん: 大さじ1/2
◦ 醤油: 小さじ1/2

• 仕上げ
◦ バルサミコ酢: 小さじ1
◦ 小葱小口切り: 少々

  • 【作り方】
  1. イカは下処理し、表面に斜めに切れ目を入れる
  2. フライパンにバターを入れて熱し、イカを強火で手早く焼く
  3. 混ぜ合わせた味噌・みりん・醤油を一気に加え、全体に手早く絡める
  4. 器に盛り付け、仕上げにバルサミコ酢を回しかける
  • Point

★イカをバターで強火で焼き、味噌とみりんを和えています。ワインとのペアリングをイメージしてバルサミコ酢をプラス。コテコテしあ甘辛味のイカ焼きもおいしいですが、ワインとのペアリングを意識して洗練させています。

  • ペアリング

★ナイアガラの甘みと爽やかさとイカのうまみがマッチ。バター風味と味噌のこってり味にワインの甘さが負けていないため、リッチな印象のペアリングが完成します。
イカのねっとりした食感とワインのまろやかな口当たり、イカの風味に甘さが加わり、後味もその甘さが残るため満足度の高い組み合わせです。

豚肉とあさりのスパイス&オイスター焼きそば

  • 【材料】2人分

◦焼きそば麺: 2玉
◦豚薄切り肉: 150g
◦あさり: 200g(砂抜きする)
◦もやし:1/2パック
◦にら:1/2束
◦ごま油: 大さじ1

•合わせ調味料
◦ ウスターソース: 大さじ2
◦ オイスターソース: 大さじ1
◦ 醤油: 小さじ1

•仕上げ
◦ 粉山椒、粗挽き黒胡椒: 適量

  • 【作り方】
  1. フライパンにごま油を熱し豚肉を炒め、あさりを加え火をいれる
  2. 麺、水70mlを加え、具材と混ぜながら強火で炒める
  3. 合わせ調味料を回し入れ、もやし、3㎝幅のにらを加え全体に手早く絡める
  4. 器に盛り付け、粉山椒、粗挽き黒胡椒をふる
  • Point

★ポルトガル料理風に豚肉とあさりの蒸し焼き。豚肉のだしと魚介のうまみが楽しめ、ナイアガラにもよく合います。ソースはオイスターソースとウスターソースのダブル使いで、こってりさせ過ぎず、それでいてソースの味わいはほどよく残すように仕上げています。黒胡椒、山椒でスパイシーなニュアンスをプラスしているところもポイントです。

  • ペアリング

★焼きそばの複雑な風味にナイアガラの甘さがプラスされた、リッチなペアリング。ニラの強い風味、黒胡椒と山椒のスパイシーさもナイアガラの甘さに包まれることで、主張しすぎない絶妙なバランスで楽しめます。ナイアガラのシャープな酸味で後味もすっきりするため、全体的にこってりし過ぎないペアリングに。それでいて、満足度の高い夏の夜ご飯にぴったりな組み合わせです。

まとめ

ナイアガラは、単体でも十分に満足できる甘さと爽やかさを兼ね備えたワインを生み出す品種です。

独特の香りがペアリングを難しくしているとイメージされる方も多いですが、意外に多くの料理と合わせやすく、辛みや苦味、ちょっとしたクセのある風味の料理にはとくに合わせやすいので試してみてください。

しっかりと冷やしておいしい、ナイアガラのワイン。

ぜひ、今回のレシピとナイアガラの泡で夏を楽しんでみては。

参考

料理研究家/分子栄養学アドバイザー
オリーブオイルソムリエ
尾田 衣子(Oda Kinuko)

料理研究家・オリーブオイルソムリエとして、ワインの個性を引き立てるタパスや家庭料理を多数考案。
現在は、ワイン×タパスの少人数制イベントを中心に活動。
「難しい理屈より、家で再現できて“ちゃんと美味しい”こと」を大切に、初心者にも分かりやすい言葉でワインの楽しみ方を伝えている。
また分子栄養学をベースに“ワインを楽しみながら体を労わる食の工夫”にも定評があり、大人世代に向けた“心と体が軽くなるワイン時間”の提案を行っている。

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