日本を代表する固有品種「竜眼(りゅうがん)」が、このたび国際ブドウ・ワイン機構(OIV)のブドウ品種リストに登録されました。
これにより、竜眼は国際的に正式なブドウ品種として認められ、日本固有品種の価値を世界へ発信する大きな一歩を踏み出しました。

竜眼ってどんな品種?

竜眼は、長野県を中心に古くから栽培されてきた白ブドウ品種です。その起源には諸説ありますが、日本で長い歴史を持つ在来系統の一つとされ、近年は長野県内のワイナリーを中心に品種の個性を生かしたワイン造りが進められています。

ワインは、柑橘や和梨、白い花を思わせる穏やかな香りと、繊細でやさしい酸味が特徴。華やかさや力強さを前面に押し出すタイプではなく、日本料理にも寄り添うような落ち着いた味わいは、長野県ならではの食文化とも相性が良い品種として注目されています。

OIV(International Organisation of Vine and Wine)とは

ブドウやワインに関する国際基準を策定する政府間機関です。
品種がOIVのリストに登録されることは、その品種が国際的に認知されることを意味し、輸出時にラベルへ品種名を表示できるなど、日本ワインの海外展開においても大きな意義があります。

近年、日本固有品種への関心は国内外で高まりを見せています。すでに、甲州は2010年に、マスカット・ベーリーAが2013年、さらに2020年には北海道生まれの赤ワイン用品種「山幸」がOIV登録を果たしており、その後も日本ならではのブドウ品種を世界へ発信する取り組みが続いてきました。今回の竜眼の登録は、その流れをさらに後押しする出来事といえるでしょう。

世界のワイン市場では、シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンのような国際品種が広く知られています。一方で近年は、その土地ならではの個性を持つ固有品種への関心も高まっています。

その土地の気候や文化の中で育まれてきた固有品種は、日本らしい個性を語る大切な存在です。

竜眼のOIV登録は、日本固有品種が世界のワイン文化の中で認められ、新たな価値を築いていく可能性を見せてくれるニュースといえるでしょう。

International Organisation of Vine and Wine