近年、ワインが飲めるラーメン店が増えています。
ラーメン店で酒を飲むというと、“ビールに餃子からの、ラーメン”が定番コース。
そこでワインをイメージする方は少ないかもしれません。
しかし、世界では“ワインはラーメンに合う”と認識されている部分があり、そのペアリングテクニックを紹介する記事も多く目にします。
今回、「ワイン×ラーメン」をテーマにした自宅でできる簡単レシピを紹介。料理研究家の尾田衣子さん考案、甲州と合わせるラーメン店風メニューです。
ラーメンにワインが合う?

ラーメンは、¥日本人にとって主食です。
それ単体で野菜、肉、魚、炭水化物など、さまざまな栄養を摂取できるうえに、ボリュームもあるため1杯で満腹レベルの満足感を得られます。
また、ラーメンを食べる前に餃子またはおつまみ用トッピングにビールを合わせる方も多いかもしれません。
そんな中、洋風ラーメンを提供する店舗をはじめ、ワインがオンリストされているラーメン店が目につくようになってきました。
じつは、ラーメンを主食(ガッツリ炭水化物でお腹を満たすもの)として見るのではなく、小麦粉を使った麺が入ったスープ料理とみなすとワインとのペアリングが想像しやすくなるかもしれません。
スープの風味や酸味、テクスチャー、スパイス、具材にワインを寄せていくと考えるとペアリングをイメージしやすくならないでしょうか。
ラーメンスープとそれに合わせるワインを組み合わせてみると、下記のようなペアリングが想定されます。
- 塩ラーメン×辛口白ワインまたはスパークリング
- 醤油ラーメン×軽快な赤ワイン、土っぽさを感じるもの
- とんこつラーメン×スパークリングワイン
- 味噌ラーメン×熟成ワイン、フルボディの白ワイン
一方、どうしてもラーメンスープとワインを合わせるのはむずかしそう、そもそも魚介系スープとぶつかるのではないか、と考える方には混ぜ麺という発想があります。
パスタにワインを合わせるように、ほどよく洋風に寄せながら、和のニュアンスで作る混ぜ麺であれば挑戦しやすいかもしれません。
また、ラーメン屋の人気メニューと言えば丼ものです。
小ぶりのチャーシュー丼や角煮丼など、ラーメンと丼の抱き合わせも魅力的。
丼ものであれば、ワインとのペアリングも想像しやすいでしょう。
今回、これらを踏まえたうえでワインとラーメンのペアリングを提案します。
混ぜ麺×鯛の丼に甲州を合わせる
今回、自宅でもできるラーメン屋風のワインペアリングレシピを紹介。
爽やかな柑橘の香りと微発泡感、うまみと厚みを感じるシュールリータイプの甲州ワインを合わせます。
尾田衣子さん考案、甲州に合う混ぜ麺と鯛を使用した丼レシピです。
蒸し鶏とかぼすの昆布和え麺

- 材料2人分
鶏もも肉:1枚
塩:小さじ1/2
砂糖:小さじ1
酒:大さじ1
チューブ生姜:1~2cm
塩昆布:大さじ2
すだちの薄切り:6枚
大葉:2枚
長ネギ:5㎝(細切りにして白髪ねぎを作る)
中華麺:2玉
A
オリーブオイル:大さじ2
昆布茶(粉末):小さじ1
醤油:小さじ1
すだちの搾り汁:1~2個分
チューブしニンニク:小さじ1
- 作り方
- 鶏もも肉に数か所フォークで穴をあけ、塩、砂糖、酒、チューブ生姜を擦りこむ。耐熱皿に入れラップをかけ、600wの電子レンジで3分。裏に返し2分加熱し火を入れる。
- 中華麺表示通りに茹で、水で軽く締める。
- Aを合わせ2を絡め器に盛る。上にカットした①、塩昆布、すだち、手でちぎった大葉、白髪ねぎを盛り付ける。
- Point
甲州を和え麺に合わせます。蒸し鶏に塩昆布、すだちを使用。かぼすでも代用可能です。和えているのは、オリーブオイルと昆布茶で、すだちの搾り汁で柑橘の風味をプラス。にんにく風味のしょうゆベースの和え麺で、和と洋を組み合わせたレシピです。
- ペアリング
柑橘のニュアンスと甲州の香りがマッチ。オリーブオイルのまろやかな脂も甲州のうまみと調和するほか、その脂が甲州の酸ですっきりします。大葉の苦味と甲州の苦味、蒸し鶏の繊細な味わいもよく合う、洗練されたペアリングです。
鯛の塩レモン味噌丼

- 材料2人分
鯛の刺身:80g
塩レモン:小さじ2
味噌:大さじ1/2
みりん:大さじ1/2
リーフレタス:2枚
アルファルファ:適量
ご飯:2膳
- 作り方
- 塩レモン、味噌、みりんを混ぜ合わせ、薄切りにした鯛のさしみに加え絡める。
- 器にご飯を入れ、食べやすい大きさにちぎったリーフレタス、アルファルファをのせ、①を盛り付けレモンの皮のすりおろしをかける。
- Point
鯛の刺身を海鮮丼風にアレンジ。塩レモン、味噌、みりんで和えています。レモンの皮をすりおろして、甲州との親和性を考慮。お好みで醤油をかけてください。
- ペアリング
レモンの皮と甲州で、まず全体のバランスが取れるペアリング。塩レモンが加わることでワインにミネラル感がプラスされる印象、リーフレタスのグリーンのニュアンス、鯛のうまみも甲州のうまみと調和します。味噌も爽やかな味わいに仕上がっており、甲州だけではなくソーヴィニヨン・ブランとの組み合わせも楽しみたくなる組み合わせです。
まとめ

ラーメンとワインはイメージしにくいですが、じつは選び方次第で抜群の相性を示します。
和え麺にすることで、ワインと合わせやすくなるため、ラーメンとワインのペアリングに初挑戦する方にはおすすめ。
柑橘をうまく利用しながら、まずは甲州など爽やかな白ワインからはじめてみてください。
参考

料理研究家/分子栄養学アドバイザー
オリーブオイルソムリエ
尾田 衣子(Oda Kinuko)
料理研究家・オリーブオイルソムリエとして、ワインの個性を引き立てるタパスや家庭料理を多数考案。
現在は、ワイン×タパスの少人数制イベントを中心に活動。
「難しい理屈より、家で再現できて“ちゃんと美味しい”こと」を大切に、初心者にも分かりやすい言葉でワインの楽しみ方を伝えている。
また分子栄養学をベースに“ワインを楽しみながら体を労わる食の工夫”にも定評があり、大人世代に向けた“心と体が軽くなるワイン時間”の提案を行っている。
★料理教室のお知らせ

