2023年になり、1月もあっという間に半月が過ぎてしまいました。
お正月には「新春」という文字をよく目にするものの、やはり時期的にまだまだ寒い真冬です。
依然としてしっかり雪が積もっている地域がたくさんありますよね。
雪がたくさん降る地域で、日本ワインを造っているエリアといえば、みなさんはどこを思い浮かべるでしょうか?
東北エリアもその一つではないでしょうか。
今回は、その東北エリアの中でも、秋田県に注目してみました。
実は、秋田県では近年ワイン造りがどんどん盛んになっており、新しいワイナリーも続々と登場しているんです。
ここから何話かに分けて、秋田県のワイナリーをご紹介していきます。ぜひご覧ください。
ワイナリーこのはな
秋田県鹿角市にある「ワイナリーこのはな」
三ヶ田一彌さんと、美香子さんのお二人で運営されている、アーバンワイナリーです。
元々、ブドウ栽培が盛んであった秋田県鹿角郡小坂町。
しかし、それらのブドウは他府県に出荷され、他府県のワインになっていました。
それなら、地元のブドウで、地元のワインを造ろうということに。
2010年に果実酒免許を取得し、三ヶ田さんの地元である秋田県鹿角市に醸造所「ワイナリーこのはな」が設立されました。
三ヶ田さんのワインはどれもとても優しく、和食によく合うものばかり。
中でも、「鴇(ときと)小公子 無濾過生詰」は、JR東日本の豪華クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」にも採用されており、入手困難な大人気ワインとなっています。
最近では、シードルやペティアンなど、様々なワインにもチャレンジされていらっしゃいます。
今回はショップにて、美香子さんにお話をお伺いしました。
商店街にある醸造所
「ワイナリーこのはな」は、なんと商店街の中に醸造所があるんです!
シャッター通りになっていく商店街を盛り上げようと、なんとパチンコ店の跡地を改造して醸造所にしたそうです。
なので、入り口にはパチンコ店の面影を残す電飾が現役で光っています。
さらに驚いたのは、保管場所には銀行跡地を利用されているんです。ボトルが保管されるのは、元金庫の中。
本当に銀行の金庫がそのまま再利用されており、とても驚きました。
商店街に残された建物を再利用されたワイナリーに、三ヶ田さんの地元愛を感じました。
■パチンコ店の跡地を利用した醸造所:入口の天井の電飾が、パチンコ店の面影を残している。
■銀行の跡地を利用した保管庫:金庫の中にボトルが保管されている。
ワイナリーこのはなのある秋田県鹿角市は、十和田湖へのアクセスが良いのはもちろん、周辺には温泉郷など観光も楽しめるエリアです。そして、おいしい「鹿角リンゴ」もあります。
まだまだ雪深い秋田ですが、春の訪れと共に、ワイナリーこのはなのワインを楽しむ秋田の旅はいかがでしょうか。
次回はついにファーストヴィンテージをリリースした、あのワイナリーについてご紹介いたします。お楽しみに!
ワイナリーの情報はこちらから
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