近年、日本ワイン好きの方の中にもファンが多い、国産シードル。

その中でも、“真っ赤なシードル”として話題になっているのがニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売する、『ニッカ JAPAN CIDRE』です。

ニッカといえば、国産りんご100%のスパークリングワイン、「ニッカシードル」で有名ですが、『JAPAN CIDRE』は従来の商品とは少し違った立ち位置のシードルなのだそう。

今回、同商品の魅力を探りに販売元のアサヒビール株式会社を訪問。

赤い液色の秘密をはじめ、製法のこだわりや味わいの特徴について、商品開発担当の水谷さんにお聞きしてきました。

お話をお聞きした方

アサヒビール株式会社・新ブランド開発部・水谷由布さん

『ジャパンシードル』について

『JAPAN CIDRE』は、国産りんご100%でつくられた真っ赤なシードル。

どんな商品なのか、水谷さんにお聞きしました。

「『JAPAN CIDRE』は、真っ赤な液色が特徴の、“気分が上がるプレミアムシードル”です。同商品についてお客さまから、“シードルの色といえば透明か黄色。赤色なんてあるの!?”といったお声をいただくのですが、この色が高評価のポイントとなっています。」

『JAPAN CIDRE』のこだわりについて

『JAPAN CIDRE』は、驚くほど濃く赤い液色。

この秘密は、原料のりんごにあるといいます。

「『JAPAN CIDRE』では、『ジェネバ』というりんごを一部使用しています。一般的なりんごは果皮が赤色で果肉が黄色をしていますが、ジェネバは果皮だけでなく、果肉も赤色。りんごの果皮の赤色はアントシアニンと呼ばれるポリフェノールによるものですが、この品種は果肉も赤いことから、同成分が『ふじ』の4倍含まれているといわれています。」

ジェネバはジャムなどの加工品に多く使われているりんごであり、シードルに使用されるのはあまり多くはないそうです。

しかし、この品種を使用したからといって、簡単にキレイな赤色の液色になるとは限りません。

「製造については、まず、りんごの果実から果汁を搾った段階で、最適な条件で管理することで赤色の色素をしっかり果汁中に移します。その後、発酵させる際に特殊な酵母を使用することで赤色を綺麗に発色させます。ニッカ独自の発行技術を使うことで、よりキレイな赤色を抽出することに成功しました。」

果肉まで赤いジェネバの魅力を存分に引き出すことが、この美しい液色を出す秘訣。

『JAPAN CIDRE』は、ニッカシードルを長年つくり続けてきたノウハウがあるニッカだからこそ、生み出せたシードルなのです。

『ジャパンシードル』の味わいとペアリング

バランスの取れたシードルだけに、気になるのがペアリング。

どんな料理との相性が良いのでしょうか。

「基本的に、『JAPAN CIDRE』は幅広いお料理と相性が良いシードルです。ただ、その中でもとくにおすすめなのは、“豚肉”を使用したお料理ではないでしょうか。また、シードル自体に若干の甘みを感じられるので、デザートと合わせても美味しく飲んでいただけます。」

ちなみに、カルパッチョなどの魚料理との相性がよいなど、繊細な料理との相性も良いそうですので試してみましょう。

前半まとめ

 

前半では、水谷さんに『JAPAN CIDRE』についてお聞きしました。

後半では、ニッカシードルの歴史、また日本におけるシードルの現状についてお聞きしています。

商品詳細

『ニッカ JAPAN CIDRE』
https://www.asahibeer.co.jp/japancidre/