良質なワインを生産する産地として知られる、北海道余市町。
総務省の地域おこし協力隊制度を活用し、日本人初となるマスター・ソムリエ(MS)※の有資格者である高松亨(たかまつ とおる)氏を受け入れたことを発表しました。
※一般社団法人日本ソムリエ協会の名誉称号であるマスターソムリエとは異なる。
活動開始は、令和3年5月1日から。
北海道余市町が、ワイン産地としてさらに飛躍することが期待されるニュースです。
高松亨氏とは?
高松氏は、1995年生まれで、オーストラリアシドニーの出身。15歳からバリスタとして飲食店で勤務し、20歳の時にブルゴーニュワインの味に感動。
その後、オーストラリアやイギリスのレストランにて勤務するかたわら、世界各国のワイン産地を訪れ独学でワインを研究し続けていました。
そして、2019年。
世界のソムリエ業界の頂点に立つマスター・ソムリエの試験に合格。
さらに、日本人としては初めてとなる快挙で、現在は世界最年少の有資格者とされています。
高松氏の活動内容
北海道余市町によると高松氏は、余市町産ワインの生産強化及び産業振興を目的として、デンマークの世界的レストラン『noma(ノーマ)』のワインリストに掲載されている「ドメーヌタカヒコ」にてワイン産業支援員として活動。
ほか、余市町の豊富な資源とワインのペアリングの浸透のために地元でもあまり知られていない魅力を引き出し、それらの情報を町内外への発信するといった活動も予定されているといいます。
余市町長の齊藤啓輔は、「マスター・ソムリエの有資格者である高松氏が地域おこし協力隊として活動することにより、余市町産ワインの持つポテンシャルを町内外に広げるためワインのアンバサダーとして様々なイベントやPRのため多方面で活躍してもらいたい」とコメント。
また同町は令和3年度の地域おこし協力隊として高松氏のほか、ワイン産業支援員として日本ソムリエ協会認定ソムリエの實田有希氏、広報業務支援員として食と旅のライターである本間朋子氏の両名を委嘱。
「余市町産ワイン」の価値を高めることで地域の活力を向上させ、余市町が地方創生のモデルとなるようなまちづくりを進めていくとのことです。
余市町が日本を代表するワイン産地へ!
今回の受け入れに対して高松氏は、「国際ソムリエの資格が他の国に比べて浸透していない現在だが、自分が余市町に移住することにより世界に少しでも余市のワインの魅力を感じていただく機会を作りたい。」とコメント。
ドメーヌタカヒコでの活動を主体に、余市町のワイン産業全体の発展につながる事業を推進していきたいとも語っています。
余市町は、良質な日本ワインを生み出す国内有数の産地。
今回の地域おこし協力隊制度の活動により、余市町が優れたワイン産地であることが多くの人たちに認知されることを期待しましょう。
【お問合せ先】
北海道余市町総務部企画政策課
電話(直通)0135-21-2117
ホームページ