2026年5月28日於香港 ― 5月26日~28日にかけて開催されたヴィネクスポ・アジアは、アジア太平洋地域におけるワイン・スピリッツ取引の主要プラットフォームとしての香港の地位を改めて確固たるものにしました。今回展では、76の市場・地域から14,273人の業界関係者が来場し、2024年の59から参加地域が大きく拡大しました。また、出展した生産国・地域数も2024年の35か国から38か国へ増加しました。この実績は、世界のワイン&スピリッツ生産者が、地政学的にも経済的にも厳しい状況が続く中においても、アジア市場に深い関係を築いていることを示しています。

1998年から香港での開催実績を持つヴィネクスポ・アジアは、今回も香港政府観光局をはじめとする主要な地元の関係機関の支援を受けました。また、香港特別行政区政府の商務・経済発展局長代理によって、公式にヴィネクスポ・アジアの開幕が宣言されました。

さらに、香港展で初めて設置されたスピリッツ専門エリア「Be Spirits (ビー・スピリッツ)」とノンアルコール飲料専門エリア「Be No(ビー・ノー)」は、アジアにおける消費トレンドの変化を反映するものとなりました。特にBe Spiritsでは出展者数が前回比で3倍に増加し、ノンアルコール製品は、出展品目全体の約10%を占めるなど、成長分野として大きな注目を集めました。

「ヴィネクスポ・アジアの開催により、ヴィネクスポジウム社は香港での事業基盤を一層強化しています。香港は、グレーター・チャイナへの重要なゲートウェイであり、ワイン&スピリッツ業界にとって長年にわたり重要な役割を果たしてきた市場であるとともに、今後の成長においても欠かせない戦略市場です。2026年展は、香港を世界各国から集結する生産者、地元の業界関係者、そしてアジア太平洋地域がたどり着くハブとして発展させていく、という私たちの強い意志を反映しています。」ーヴィネクスポジウム社CEOのロドルフ・ラメイズ (Rodolphe Lameyse)

アジア太平洋地域における主要な貿易ハブとしての香港

今回のヴィネクスポ・アジアは、1998年の初開催以来10回目の香港展となり、節目の年となりました。同見本市は香港に深く根付き、アジア太平洋地域およびグレーター・チャイナ地域のワイン&スピリッツ業界関係者にとって重要なビジネスの交流の場としての役割を担っています。

この地域が非常に重要であることは、当見本市へ香港特別行政区政府の商務・経済発展局長代理であるバーナード・チャン博士(Dr Bernard Chan)をはじめ、駐中国フランス大使ベルトラン・ロルトラリ閣下(H.E. Mr Bertrand Lortholary)、香港・マカオ欧州連合大使のハーヴェイ・ラウズ閣下(H.E. Mr Harvey Rouse)、さらに計18カ国から集結した25名の総領事および通商顧問、国際商工会議所の代表者らが来場したことからも明らかです。

「香港は、『スーパーコネクター(世界をつなぐ存在)』であり、『スーパー・バリューアダー(付加価値創出の拠点)』として、中国本土と国際市場を結ぶ独自の地位を築いています。政策やインフラに加え、香港を真に特徴づけているのは、そのエネルギー、新たなアイデアを受け入れる開放性、活気あふれる美食とワインの中心地として東西を結び付ける力です。」ー香港特別行政区政府の商務・経済発展局長代理 バーナード・チャン博士

今回のヴィネクスポ・アジアでは、中国本土、香港、台湾、マカオに加え、日本や韓国などの成熟市場からの来場者が来場者全体の75%を占め、同イベントの地域的な求心力が改めて示されました。また、シンガポール、タイ、ベトナムといった東南アジア市場からの参加も増加しました。

さらに、ヴィネクスポジウムが構築してきた業界ネットワークの拡大もイベントの成功を後押しし、今回参加した地域・業界団体は計28団体に達し、2024年の19団体から大幅に増加しました。これにより、重要なアジア市場で輸入業者、ディストリビューター、ソムリエたちの結びつきが一層強化されています。

世界の生産者の積極的な参加が、アジア市場の魅力を裏付けている

世界的な経済・貿易環境が厳しさを増す中、2024年には35カ国だった出展参加国数は、今回展で38カ国へと増加しました。生産者がアジア市場に積極的に参加して存在感を維持し、商業的なポジションを確立しようとする強い意志が感じられます。2026年展では、主要なワイン&スピリッツ生産国の参加に加え、これまで当イベントへの出展が比較的少なかった国々から新たな生産者の参加も目立ち、多様性がさらに広がりました。今回は、オーストリア、ベルギー、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、モルドバ、スロバキア、チュニジア、ウルグアイ9カ国が新たに出展参加しています。

また、フランス、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、オーストラリア、米国のカリフォルニア州およびオレゴン州、ポルトガルのテージョ地方、スペインのカスティーリャ・イ・レオン州などのワイン生産地域・国別パビリオンが出展し、会場に並んだ製品の地理的多様性は、さらに強化されました。

「ヴィネクスポ・アジア2026年展は、アジア市場が世界中の生産者にとって、魅力的な市場であり続けていることを示しています。複雑な世界経済・貿易環境にもかかわらず、国際的な出展者数が増加しているという事実は、多くの生産者・事業者がアジアを戦略的に重要な市場と位置付けていることの表れです。私どもの見本市は、業界関係者たちが出会い、地域市場の動向を理解し、新たなビジネスチャンスを創出するための交流の場としての役割を十分に果たしています。」ーヴィネクスポジウム社の国際イベントディレクターであるグレース・ガザレ(Grace Ghazalé)

Be SpiritsとBe Noがアジア市場で進む消費の多様化を後押し

Be Spiritsはヴィネクスポ・アジアの中で着実に勢いを増しており、アジアのワイン&スピリッツ市場における多様化の進展を象徴しています。 今回展はこのスピリッツ専用エリアに18カ国から105社が出展し、2024年展の13カ国から大幅に増加しました。また、出展者全体に占める海外出展者の割合は89%に達し、前回開催時の63%から大きく伸長しています。

スピリッツ、ビール、シードル、日本酒、そしてミクソロジーの分野に特化したBe Spiritsは、アジア市場におけるプレミアムカテゴリーの成長と消費者習慣の変化を後押ししています。こうした変化は、イノベーション、伝統や原料へのこだわり、そしてプレミアム化製品への需要の高まりを背景に起きています。

2026年展では、オーストラリア、日本、韓国3つの新たな国別パビリオンが参加し、Be Spiritsの国際的な成長と影響力の拡大を反映しました。

日本からは、国税庁が日本酒や焼酎などを扱ったジャパンパビリオンを出展し、計11社が参加しました。また、株式会社CruXが日本ワインのパビリオンを出展し、22の日本ワイン生産者が参加しました。両パビリオンともに初めての香港展参加となりましたが、3日間にわたり多くのバイヤーが訪れ、終日賑わいを見せていました。

「ヴィネクスポ・アジア内『Be Spirits』への参加を決めた理由は、香港が理想的な戦略拠点だからです。香港は私たちの主要なターゲット市場の中心に位置しているだけでなく、ミクソロジーの分野において非常に洗練されたバー文化を有しており、当社の商品を市場に展開するのに最適な都市なのです。」ーオーストラリア貿易投資促進庁のキャロリン・イーサリントン(Carolyn Etherington)

また、計25のマスタークラスおよびカンファレンスを開催したアカデミー(The Academy)では、Be Spiritsにフォーカスしたコンテンツも数多く提供されました。その一例として、NielsenIQ 主催の「アジアのバーテンダー:再定義する世界のオン・トレードに関するトレンド (Bartenders Asia: Reshaping Global On-Trade Trends)」が挙げられます。このセッションでは、バーやホテルなどのオン・トレード業界の専門家や著名なバーテンダーが集結し、消費者トレンドが、バーでの体験やブランド戦略にどのような変化をもたらしているのかについて議論しました。

また、当見本市内ではまだ発展段階にあるものの、Be Noはアジア市場におけるノンアルコール製品の存在感の高まりを示しました。出展者が展示した製品のうち、約10%(10品に1品)がノンアルコール商品であり、このカテゴリーへの関心の高まりがうかがえる結果となりました。

ヴィネクスポ・アジアの新しい戦略的なサイクル

アジアにおける約30年にわたる活動実績を築いてきたヴィネクスポジウムは、現在ヴィネクスポ・アジアのさらなる発展に向けて次の段階の準備を進めています。その戦略とは、国際的な出展者や業界関係者に対し、アジア市場全体でより高い透明性、一貫性、そして長期的な価値を提供していくことです。

「市場はより大きな安定性を求めています。2027年以降、私たちは今後ヴィネクスポ・アジアをアジアの単一拠点で毎年開催するイベントとして定着させることを目指しています。これは、私たちの顧客のニーズと業界の長期的な発展に沿った戦略です。」とヴィネクスポジウム社 CEOのロドルフ・ラメイズ(Rodolphe Lameyse) は締めくくりました。