山梨県や長野県、北海道をはじめ、日本各地にワイナリーが点在するようになりました。
そのため、“今やどこに旅行してもワイナリーがある”とイメージする日本ワインファンも多いでしょう。
しかし、日本唯一のワイナリー空白地帯である県が存在します。
それが、佐賀県です。
現在、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にてイタリアワインバーTOCCOの佐賀県発ワイナリー開設のためのプロジェジェクトが進行中。
セカンドゴールの目標金額の300万達成、現在ネクストゴール500万へ挑戦中とのことです。
詳細についてお伝えします。
佐賀県にワイナリーを!
“佐賀発”ワイナリーを開設する夢を掲げ、奮闘しているのが佐賀市のワインバー「ヴィノバルTOCCO」の高平登志子氏。
美容業界を経て飲食の仕事に転職、現場やイタリアにて勉強を重ね2017年に同店をオープンさせた高平氏ですが、イタリアで学んだワインの文化を佐賀の方に伝えたいといった想いから、「”佐賀発”ワイナリーの開設」にむけたプロジェクトをクラウドファンディンで立ち上げたとのことです。
飲食業界に転職後、数々の店舗を経験しイタリアワインにハマり1ヶ月間イタリア各地を巡る旅を経た同氏は、日本国内のワイナリーも巡りながらワインづくりの経験を重ねていきます。
そんな中、生まれ育った佐賀県でワイナリーをつくりたいといった気持ちが芽生え、福岡県の「巨峰ワイナリー」での研修、その後約2年間、佐賀にワイナリーを作りたいという一心で、朝はブドウ栽培と醸造の研修、夕方よりワインバーの営業といった日々を過ごしたとのこと。
それと同時に佐賀でブドウ栽培に適した土地を探し始めたところ、大町町(おおまちちょう)にある元みかん畑の土地を発見。
そこは遊休農地ながらも地主の手入れが行き届いており、南向き斜面で日当たりが良好、ぶどう作りに最適な土地でした。
見つけた畑の位置や形状といったポテンシャル、なにより元みかん畑の土地から見える景観を気に入ったことで地主とコンタクトを重ね、ついに畑を借りられることに。
ついに、佐賀県でワイナリーを誕生させる土壌が整い、この計画を具体的に進めることになります。
ワイン醸造へ向けて!
大町町の旧みかん畑にて自身が経営する店舗のお客様やボランティアの協力により開墾と土壌改良も進めた高平氏。
さらに大町町の協力による補助金を利用してブドウ棚の設置も完了するなど、2024年3月には約350本の苗を定植することができたとのことです。
現在も多くの方々による協力のもと、日々作業を行いながら次のワイン醸造設備の準備に向けた歩みを続けています。
現在、同氏は2025年度の醸造設備の設置、2026年秋の醸造開始に向けて進めているとのことで、今回のプロジェクトで調達した資金は醸造施設建設のための資金の一部として活用。
スケジュールとしては2025年に研修先ワイナリーの協力のもとオリジナルワインの完成、さらに2026年には委託醸造ワインを完成させ、2027年には自主醸造ワインの完成と初出荷を予定しているとのことです。
リターンについて
今回のプロジェクトのリターンがこちらです。
- 気軽に応援プラン 【vinobarTOCCO ワンドリンクサービス券 (5枚)】
- 店頭受取 ワインプラン (オリジナルワイン1本 + サービス券5枚 + 報告会へのご招待)
- 配送オリジナルワインx2 プラン (オリジナルワイン2本 + サービス券5枚 + 報告会へのご招待)
- 配送ワイン&おつまみセットプラン (オリジナルワイン1本、ワインに合うオリジナル羊羹1本、ナチュラルチーズ1個 + サービス券5枚 + 報告会へのご招待)
- 配送ワインパーティプラン (オリジナルワイン2本、ワインに合うオリジナル羊羹2本、ナチュラルチーズ2個 + サービス券5枚 + 報告会へのご招待)
- ヴィンヤードスポンサー:シルバー (スポンサー掲載 + ワインパーティプラン)
- ヴィンヤードスポンサー:ゴールド (イベント招待 + スポンサー掲載 + ワインパーティプラン)
- ヴィンヤード区画オーナー(3年契約) (オーナー専用ワイン + ゴールドプラン)
リターン詳細は、クラウドファンディングサイトをチェックしてみてください。
佐賀発ワイナリーを応援!
佐賀県は、全国で唯一ワイナリーがない県。
佐賀のテロワールとはどんなものなのか、日本ワインファンであれば気になってしまうはずです。
しかし、それを知るには佐賀で生まれたブドウを原料に佐賀で醸造されたワインを飲むしかありません。
そんな夢を叶えてくれるのが、佐賀初のワイナリー開設を目指す高平登志子氏です。
佐賀が日本ワインの産地となるか否かの大切な第一歩。
クラウドファンディングの実施期間は12月2日23時59分まで。
ぜひ、応援してみてはいかがでしょうか。
参考