白鶴酒造株式会社神戸ワイナリーを運営する一般財団法人神戸みのりの公社が、神戸市特産品ワイン用ブドウ生産振興にむけ連携を開始しました。

地産地消の促進や神戸の魅力発信、新たな地域農業の担い手育成などを見据えて連携を深めてみた両社ですが、さらなる連携強化を目指すためにワイン用ブドウの生産現場に白鶴酒造の役員・社員が参加する取り組みを開始。

将来的には、白鶴酒造オリジナルワインの発売も計画しているとのことです。

白鶴酒造とみのりの公社の取り組みについて

2020年6月から神戸ワインでは白鶴酒造で瓶詰を開始しています。(一部商品は2006年から瓶詰)

同年9月28日には、白鶴酒造の純米酒(兵庫県産山田錦100%使用)と梅酒(国産梅100%使用)、神戸ワイナリーのホワイトブランデーを原料としたリキュール「梅ブランデー雫(しずく)」を共同開発。

地産地消の促進および神戸の魅力発信を目的に、開発・数量限定で発売されました。

神戸市にある二つの酒造メーカーが同じ志しのもと、地域活性化などを見据えたこの取り組みは酒類業界でも注目されています。

今後の主な作業予定について

来る、5月17日。

連携強化を図る取り組みとして白鶴酒造の社員らがブドウ圃場に出向き、芽かき作業をおこなうとのこと。

当日は、白鶴酒造からはマーケティング本部長をはじめ6名が参加。

ほか、ワインコンサルティング会社「内藤プランニング」代表の内藤氏、みのりの公社 ワイン事業部長、製造課長など複数人が参加予定だそうです。

白鶴酒造によると、今後は収穫作業やワインの仕込みブレンドなどの作業に参加し、白鶴酒造オリジナルワインの発売も計画しているのだとか。

実際の生産現場に臨場して知識を深めることのより、神戸市特産品であるワイン用ブドウ、神戸ワインの地産地消につなげていくことを目指すとしています。

今後の主な作業予定はこちら。

  • 6月:誘引・副梢整理
  • 7月:副梢整理・傘かけ作業・工場見学・テイスティング
  • 9月:収穫・除梗・搾汁作業
  • 1月:ブレンド作業
  • 未定:白鶴オリジナルワインの販売

日本ワインファンにとって、白鶴オリジナルワインは大変興味深い1本になるのではないでしょうか。

地域の魅力をワインが語る日へ向けて

その産地で生まれたワインが、その産地の魅力を語る。

そんな役目を担う日が近づいてきているのではないでしょうか。

全国各地で日本ワインが製造されるようになった今、今回の白鶴酒造とみのりの公社の連携強化は大変興味深い取り組みです。

ぜひ、これからの動向を追い続けていきましょう。

参考

白鶴酒造株式会社
一般財団法人 神戸みのりの公社