山梨県の老舗ワイナリー「ルミエール」の白ワイン「プレステージクラス ミルズ 2021」が、「第9回 サクラアワード2022」においてゴールドを受賞。
日本で極めて栽培が少ない黒ブドウ品種「ミルズ」を100%使用した、希少な白ワインが快挙を成し遂げました。
詳細についてお伝えしていきましょう。
単一品種ワインとしては受賞ワインの中で唯一の品種!
「プレステージクラス ミルズ 2021」に使用されている黒ブドウ品種「ミルズ」。
耳にしたことがない…といった方もいるかもしれません。
同ブドウ品種は、北米の ミルズ博士が「マスカットハンブルグ」と「クレベリング」を交配して生まれた品種で、昭和20年代頃は、甲州やデラウエアと並ぶ醸造用品種として山梨県甲州市塩山地区などで栽培されていました。
しかし、現在ほんの数軒でしか栽培されておらず、ワインとしても非常に珍しい商品といえます。
「プレステージクラス ミルズ 2021」は、「第9回 サクラアワード2022」に出品された単一品種で造られた受賞ワインの中で唯一の品種です。
希少価値の高い1本といっても過言ではないでしょう。
ルミエールとミルズ
ルミエールとミルズの歴史は、ルミエール4代目であった塚本俊彦氏の時代に遡ります。
同氏がミルズならではの香りや味わいに惚れ込み、約60年前に農家さんに栽培を依頼。
それをきっかけに、ルミエールでは現在に至るまでミルズを使ったワイン造りにこだわり続けているとのことです。
近年では2009年に新酒「フレールミルズ」を販売(現在は終売)。
ミルズの最大の魅力である華やかな香りと優しい味わいを活かすために、黒ブドウの果汁だけを使って香り高くフレッシュな単一品種の白ワインに仕上げています。
2021年から本受賞ワインである「プレステージクラス ミルズ」を販売し、そのほかスパークリングワインやキャンディなど、その香りと風味を活かした商品を開発・販売しています。
「プレステージクラス ミルズ 2021」について
「プレステージクラス ミルズ 2021」は、ミルズ100%の白ワイン。
ライチや洋ナシ、バラのような華やかな 香りに、柔らかな口あたりで、ほどよい甘みと酸味がバランスよく溶けあったアロマティックなワイン。
食事はもちろん、リラックスしたい時にも楽しめる優しい味わいに仕上げられています。
ミルズの魅力に触れてみよう!
今回の受賞を受けてルミールは、「このたびの受賞は、まだほとんど知られていないブドウ品種である『ミルズ』の味わいが評価された大変貴重な機会と受け止め、今後はより多くの方にミルズの魅力をお伝えできるよう、さらなる認知・拡大に努めていきたい」とコメント。
甲州、マスカット・ベーリーAといった日本が誇るブドウ品種だけでなく、ぜひミルズにも注目してみてはいかがでしょうか。
参考
ルミエールワイナリー