北海道主催の北海道食とワインの未来を拓く会〜道産ワインと食の展示商談会2024〜が、2月5日(月)東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルにて開催されました。
当日の東京は今年一番の大雪に見舞われましたが、酒類バイヤー・ソムリエ・メディア・飲食小売関係企業等の関係者約200名が来場しました。

23の人気ワイナリーが出展!その他魅力的な北海道の食材も

近年その人気が全国的にも大注目の北海道産ワイン。
ワイナリー数も増加の一途とあり、2024年2月発行「北海道ワイナリーガイド」に掲載されるワイナリー数は62軒。
その中で今回は23軒のワイナリーが出展。その他、道産のチーズや個性豊かな魚介類の乾物、燻製など多くの魅力ある食のブースが並びました。

 

また、セルリアンタワー東急ホテル総料理長福田氏による道産食材を使用したフレンチ中心の本格的な料理も並び、来場者はますますワインの試飲も進んでいた様子。
滝川産ひよどりや千歳産サフォークラムのロティ、付け合わせのドフィノワに使用されるジャガイモも厚沢部産・・・等々、前菜からデセールまで多くの北海道を味わうことができる豪華なラインナップでした。

これだけ実際のお料理と一緒に試飲できるというのは、業界関係者がワインを選ぶ際の大きな参考になりますね。

北海道ワインクラスター阿部眞久氏による北海道ワインセミナー

事前予約制のこちらのセミナーでは、北海道のワインの現状を知ることができました。
阿部氏によると、本格ワインが造られるようになってまもなく150年。日本ワイン全体としてますます盛り上がりを見せていくだろう。また、「山幸」がOIV認定となったが、それ以外にも「ふらの2号」など、山葡萄系品種が面白くなってきている。」とのことです。

そして、気になる北海道の2023ヴィンテージについて。
こちらについては、「これまでで最も温暖化の影響を受けた年。CSやシラーなども余市や富良野で栽培できるようになっている。現在の北海道はリージョン1〜2に跨り、バッカスなどはすでに余市では難しくなっている。
気候変動の影響には、良いことも悪いこともあり、熟すのが早くなってきたため最近は鳥害被害が深刻化している。」

海外の生産者や異業種からの参入の動きも出てきている北海道。
ますます注目すべき産地であることを、改めて感じる機会となりました。