2月26日、八王子にて「サンヴァンサン八王子」のスピンオフイベントが行われました。
まず、「サンヴァンサン八王子」とは?
ワイングラスを片手に八王子市内の参加店舗を巡って、ワインを試飲して歩くイベントです。
 
元になったのは、フランスのブルゴーニュ地方に、ワインの豊穣を願う「SAINT-VINCENT TOURNANTE」というお祭りで、
毎年、ワイン産地である人口数百人の村に数万人の参加者が訪れ、村内を回遊し、大変な賑わいを見せます。
八王子の飲食店さんたちの「そのような賑わいを街に創り出したい!」という想いから「サンヴァンサン八王子」が行われるようになりました。
 

コロナウイルスの感染防止を考慮し、2020年〜2021年は開催を中止していましたが、昨年2022年に復活し、第10回目の開催がありました。

今回は、そのサンヴァンサン八王子のスピンオフイベントということで「牧場×ワイン」のテーマのもと、本家ブルゴーニュのサンヴァンサン祭りのように、焚き火を囲みながら、八王子の恵みを味わい、冬の寒さと自然を楽しめます。

 

会場は八王子市のTOKYO FARM VILLAGE 磯沼牧場!

 
会場は、八王子市小比企町にある「TOKYO FARM VILLAGE 磯沼牧場
 
最寄駅は、京王高尾線の「山田駅」から徒歩5分。新宿からも電車で一本です。
又は、八王子南口駅より京王バスで約10分の「南山田」で降りて、そこから徒歩1分。
 
余談ですが、TOKYO FARM VILLAGE内には、江戸時代から代々農地を引き継ぐ中西ファームの鮮度の高い野菜を、直納で買えるブースや、磯沼牧場のミルクやビーフ、中西ファームの採れたて野菜をふんだんに使用した、ファームレストランなどがあります。
(中でもミルクスタンドでは、磯沼牧場のミルクを使用したソフトクリームが買えるのですが、こちらは終日大人気でした!)
また、磯沼牧場には、日本の牛の99%を占めるホルスタインの他に、ジャージー・ブラウンスイス・エアーシャー・モンペリアルド・ミルキングショートホーンの6種の牛がいます。
丘を下った先の牛舎小屋では、沢山の牛が見れます!(これだけ多品種がいる牧場は、日本に数軒だそう!)
 

いよいよイベント開始!

 
さて、午前11時に始まった本イベント!
開始時間前には受付にずら〜っと列ができておりました!(前売り券はほぼ完売!大人気です)
 
イベントの参加費は一人10,000円で、ウェルカムスパークリングとチーズ&バゲットが付くほか、日本産を主とした12種類のワインの試飲と、計7品のお料理が無料で楽しめます。
各店のブースを自分で回り、好きな順かつ自分のペースで食事やワインが楽しめるシステム。
 
お料理は、猪のブーレットや殻付き牡蠣のバター蒸し、牛カレーなどなど。
全部回ると、かなりのボリュームです。

今回出店のワイナリーは、

・Domaine Hideさん(山梨) 
・Sun Sun WINERY さん(長野)
・麻屋葡萄酒さん(山梨)
の3ワイナリー。
いずれも生産者の話を聞きながらワインが楽しめました!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
どのブースのワインも美味しかったのですが、
個人的には、Domaine HideさんのベーリーAを使ったサージュ2019というワインが素晴らしかったです!
ピノ・ノワールに近い香り高さと複雑味には衝撃でした。
Sun Sun WINERY さんは、フラッグシップで色んな賞を受賞しているメルロが人気かと思いきや、シャルドネも大人気でした。シャルドネは樽熟成ですが、あえて使用済みのフレンチオークで熟成することで、樽が強すぎず、綺麗な味わいに仕上げているそう。後味の酸も心地よいです。
麻屋葡萄酒さんは、甲州種で造った辛口白ワインがフレッシュで美味しかったです。他にも甲州の「かもし」や、有料でその他のワインも試飲ができ、大満足なラインナップ!
 

最後に

サンヴァンサン八王子のスピンオフは、八王子の大自然の中で、皆で焚き火を囲み、都会の喧騒から離れて、一日まるまる楽しめる。そんな素敵なイベントでした。
今回は日曜日のみの開催でしたが、今度は土日開催など、二日間にわたって開催にしてほしいくらいです。
 
今回のスピンオフイベントが素晴らしすぎたため、5月のサンヴァンサン本祭が楽しみで仕方ありませんね!
スピンオフは参加されなかった皆さんも、是非本祭の方はご参加してみてください!

文・写真:川田葵
イラストデザイン:hotaru