近年、日本全国で次々と新規ワイナリーが誕生しています。
そんな中、2025年にオープン予定なのが千葉市初となるワイナリーが誕生予定です。
それが、100年続くワイン産地千葉を目指し、世界に通用するワインづくりに挑戦するワイナリー、「千葉ワイナリー」。
今回、同時ワイナリーが10月13日よりクラウドファンディングをスタートさせるとのこと。
100年続くワイン産地を目指す千葉市ワインプロジェクト。
どんな内容なのか、紹介していきましょう。
千葉市ワインプロジェクトについて
千葉市初のワイナリーを作るという壮大なプロジェクトに臨んでいるのが、株式会社トミオのワイナリー事業部 大塚裕敬氏です。
同氏は1999年からワイン専門の小売店でキャリアをスタートさせ、百貨店のワインショップの店長などを経験後、地元蘇我に戻り酒販店に勤務。
日本ワインの開拓や販路拡大などを中心に、日本ワインと日本酒専門店の立ち上げや「日本ワイン祭り」などの運営に携わってきたとのこと。
千葉市生まれ千葉市育ちで千葉を愛しすぎている同氏ですが、地元のために何かできないかと考え行動する中、現在千葉ワイナリーで葡萄の栽培やワイナリーの立ち上げを行っているとのことです。
しかし、なぜ千葉市でワイナリーなのでしょうか。
そこには、同社代表取締役の大澤成行氏の心に宿った一つの思いがあったと言います。
それが、「千葉市には、他の地域に誇れるものが少ない。」という思い。
熟考する中で同社がたどり着いた答えが、「千葉市のワインを作ること」だったとのことです。
千葉に永く残る文化的なコトやモノに携わりたいという思いから、大塚氏は自らワイナリーへの勤務を志願。
結果、2024年に千葉市ワインプロジェクトがスタートしたとのことです。
100年続くワイン産地を目指す
「千葉ワイナリー」の特徴は、単なるワイン造りの場ではなく、千葉市でブドウ畑から手掛けることにより風景や文化を感じ、共に楽しむ場所にしたいという思いによって進められているところです。
ワインは、古くから世界中で愛され、その土地の食文化や観光と深く結びついてきた特別な飲み物。
千葉は三方を海に囲まれ、豊かな自然に恵まれた素晴らしい土地であり、海産物、農産物、畜産物、あらゆる食材が揃う場所だからこそ、それら千葉の恵みと県産ワインを味わうことができること自体がその土地の文化を醸成します。
葡萄の樹は100年、時には200年もの長い寿命を持つため一世代で終わるものではなく、次の世代へと受け継がれていくことを前提とした活動です。
この豊かな土地で葡萄を栽培し、地域のコミュニティや雇用を生み出すことで、千葉の未来に貢献したい。
「千葉ワイナリー」は、そのブドウから生まれるワインが千葉の食文化と共に成熟し、人から人へと紡がれていくという、「100年続くワイン産地」という未来を描いています。
ちなみに100年後の千葉開府1000年の年に、千(葉)年を祝う千葉を代表するワイナリーへと育っていくことが私たちの夢のひとつとのこと。
千葉市ワインプロジェクトは時流に乗ってワインづくりをしたいという思いではなく、地に足をつけたプロジェクトなのです。
千葉市産ブドウ、千葉市醸造ワイン
千葉市ワインプロジェクトが目指しているのが、千葉市産ブドウを原料に千葉市で醸造されたワインをつくることです。
しかし千葉市内のブドウ 園はほんのわずかで、ましてやワイン用のブドウはこれまでほとんど存在していなかったとのこと。
そのため、なんと千葉市若葉区下田町に2024年春、自社圃場を開墾。
欧州系品種(ヴィティス・ヴィニフェラ)を選び、約300本のブドウを定植させています。
仕立ては一文字単梢仕立てという棚仕立てで、棚の上部にはすべて雨よけを設置できるように工夫。
雨の多い千葉でも病害の発生リスクを抑え、農薬散布の回数も減らすことを実現しました。
ちなみに栽培品種はこちら。
- カベルネ・ソーヴィニョン
- カベルネ・フラン
- メルロー
- ピノ・ノワール
- サンジョベーゼ
- シャルドネ
- ソーヴィニョン・ブラン
しかし初年度は黒とう病やべと病に加え、コガネムシや蛾類の幼虫などによる食害に悩まされるなど、千葉市でこれら欧州品種を栽培する難しさに直面。
6月頃には、ブドウ園の存続が危ぶまれるほどの危機に直面したものの、懸命な努力の末に夏場を乗り越え、来年以降の樹の成熟を迎える準備ができたとのことです。
同ワイナリーでは、2025年には30アールの圃場を拡張、2026年の秋には本格的なブドウ収穫を目指しています。
また、同時に高品町のトミオヴィレッジ内で、ワイナリーの建設も進めているとのこと。
2025年春に本格的に稼働できるよう準備を進めており、秋からは千葉県内のワイン用ブドウ栽培家、八街、佐倉、柏からブドウを受け入れ、醸造を開始する予定です。
リターンについて
今回のプロジェクトで支援された方には、さまざまなリターンが用意されています。
- 【自園ブドウの葉を使ったオリジナルお礼状】
- 【2025年春の植樹会&ランチコンサートご招待】
- 【千葉ワイナリーstart upディナーパーティーへのご招待】
- 【クラファン限定 ワイナリースタッフポロ】
- 【ぶどう収穫かごの名入れプラン】
- 【葡萄の四季報 シーズナルレター】
支援金の使用用途ですが、2025年に拡張する第二圃場の整備費用、苗木の購入代金、圃場管理用農業資材の購入費用に充当させるとのことです。
新たなワイナリーの誕生を応援しよう!
千葉市ワインプロジェクトは、株式会社いまでや 代表取締役 小倉秀一氏やSAWA WINES、船越ワイナリー、船橋COQ WINERY、銚子葡萄酒醸造所 座古萬蔵商店などの仲間も応援しているとのこと。
困難に立ち向かいながらも、新たな文化を築き上げようと奮闘する千葉市ワインプロジェクトメンバー。
千葉市初のワイナリー誕生を、ぜひ応援してみてはいかがでしょうか。
参考