サントリーウエルネス(株)生命科学研究所が、高い美容効果を持つ「赤ワインポリフェノールエキス」を開発。
「IFSCC 2024 congressイグアス大会にて発表したとのことです。
詳細についてお伝えします。
「赤ワインポリフェノールエキス」について
30年以上ポリフェノールに関する研究を行い、その効能を活かした商品を開発してきたサントリー。
赤ワインの製造工程でぶどうの果皮・種子部分の搾りかすがワイン残渣として廃棄されることがほとんどですが、ポリフェノール成分が豊富に含まれていることが知られています。
今回、同社はワイン残渣を活用し、美容効果の高いエキスの開発に着手。
「サントリー登美の丘ワイナリー」で発生したワイン残渣から、新鮮なままエキスを抽出する溶媒条件、およびカラムによる精製を検討することで、ポリフェノール成分の純度が高まるエキスの製造条件を明らかにしました。
さらに、美容成分として最適になるように検討を重ね、幅広い美容効果が期待できる高重合ポリフェノールを含む「赤ワインポリフェノールエキス」の開発に成功したとのことです。
「赤ワインポリフェノールエキス」の効果
サントリーでは、さまざまな美容効果を探索した結果、「赤ワインポリフェノールエキス」は以下のような効果を持つことが分かったとのことです。
①抗酸化作用:
ポリフェノールが持つ抗酸化力により、肌老化の原因である酸化を防ぐ。
②美白作用:
紫外線によるダメージ、シミやそばかすを防ぐ。さらに、シミの原因となるメラニンの生成に関わる酵素の働きを抑える。
③アンチエイジング作用:
肌の弾力に寄与するコラーゲンやエラスチン、および肌の潤いに寄与するヒアルロン酸を分解する酵素の働きを抑える。
④抗炎症作用:
肌の炎症に寄与する因子の生成を抑える。
⑤抗糖化作用:
肌のくすみの原因となる糖化作用を抑える。
中でも、①抗酸化作用、②美白作用、③アンチエイジング作用においてその効果はより顕著だったとのこと。
「赤ワインポリフェノールエキス」は、その幅広い効果によって肌のキメを整え、スキンケア成分の浸透をサポートすることが期待できるとのこと。
今後の展開に期待しましょう。
参考