神奈川県厚木市の元祖地ビール屋サンクトガーレンから、ワイン好きにもチェックしてほしい1本が登場。
それが、“麦のワイン”です。
同商品は、ワイン並の高アルコールを持ち、ワインのように長期熟成が可能なビール。
2種類を各6000本限定で発売するとのことです。
特別なビール
麦のワインは、19世紀に寒冷でブドウ栽培が出来なかったイギリスが、フランスワインの人気に対抗して造ったビール。
“ワイン”と名に付くようにビールでありながらワインに匹敵するアルコールを持ち、ワインのように年単位での長期熟成が可能です。
現在では、大麦麦芽を主原料とした“バーレイワイン”、小麦麦芽を主原料にした“ウィートワイン”の2種類が麦のワインとして親しまれています。
サンクトガーレンでは2006年よりバーレイワインを発売させ、2012年よりウィートワインを追加。
バーレイワイン、ウィートワインともに原材料は通常ビールと同じ麦芽、ホップ、水、ビール酵母のみでつくられますが、その量が莫大。
麦芽は通常の約3倍使用するなど、原料を増やして極限までアルコールを高めています。
さらに麦汁の濃度の高い部分だけを使っているため、サンクトガーレンの醸造システムでは通常1回の仕込みで約2,000Lのビールが造れるところ、麦のワインはその半分の1,000Lのみ。
これら情報だけでも、大変贅沢なビールであることがわかります。
ボージョレ・ヌーヴォーと対抗
サンクトガーレンでは、毎年ボジョレー・ヌーボーに対抗して、“麦のワイン”を同日解禁しているそう。
「ビアバーならではのボジョレー解禁日の楽しみを」と、ワインに対抗できるビールとしてバーレイワインに白羽の矢を立てたとのことです。
「ビールファンならボジョレー解禁日は麦のワインで」が定着し始めているとのことで、コロナ禍前はビアバーで0時に樽生解禁イベントが開催されるほどでした。
もちろん、ワインファンはボージョレ・ヌーヴォーと共に、バーレイワインも飲みたいところですね。
ビールもワインも楽しもう!
日本ワインの新酒だけでなく、ボージョレ・ヌーヴォーにも興味を持っているワインファンは多いはずです。
今年は、それに加えて「麦のワイン」もチェックしてみてはいかがでしょうか。
参考