日本ワインの人気に合わせ、日本のチーズを楽しむ方も増えてきていますね。
現在、日本には340を超えるチーズ工房があり、その品質は国内外で高く評価されるようになってきています。

10月26日、一般社団法人中央酪農会議主催のALL JAPAN ナチュラルチーズコンテストが開催されました。
このコンテストの目的は、
・日本人の嗜好にあったチーズの製造や、我が国の気候風土にあった独自のナチュラルチーズ文化を創造し、今後の生乳需要拡大を図る
・国産ナチュラルチーズに対し、専門家によるアドバイス及びユーザーからの意見等を聞く機会を設けることにより、国産ナチュラルチーズの製造技術向上を図る
・ユーザーへの国産ナチュラルチーズの紹介の場を設けることにより、販路拡大を図る
となります。

第14回目の開催となった今回は、112者の生産者から254作品が出品されました。
審査部門は、フレッシュ、パスタフィラータ、ソフト、白カビ、ウォッシュ、青カビ、シェーブル、ハード熟成3ヶ月、6ヶ月未満、6ヶ月以上、ホエイ、トライアルの7つの部門分けです。

今年の審査の特徴のひとつとして、「特徴あるアイディアを評価する」というポイントも加わり、新たな市場開拓に繋げたいという意向が、中央酪農会議副会長の隈部氏より語られました。
また、4年ぶりに試食会も開催され、多くのチーズラバーがそれぞれの個性あるチーズを、日本ワイン、日本酒とともに試食されていました。

受賞チーズはこちら

表彰式では、下記5つの賞について、賞状授与が行われました。

<農林⽔産⼤⾂賞> ハード熟成6カ⽉以上部⾨ 北海道 (株)美瑛ファーム 美瑛放牧酪農場 フロマージュ・ド・美瑛

<農畜産業振興機構理事⻑賞> ウォッシュ部⾨ 広島県 三良坂フロマージュ アカショウビン

<中央酪農会議会⻑賞 >⻘カビ部⾨ 兵庫県 丹波チーズ⼯房 丹波ブルー

<審査員特別賞> ⽩カビ部⾨ 北海道 CHEESEDOM 瀬棚-SETANA

<ベスト・トライアル賞>トライアル部⾨ 東京都 CHEESE STAND いちじくブッラータ

表彰式に参加のゲストも、その後の試食会も大変熱気のある雰囲気でした。
チーズ生産者から直接話を聞きながらの試食を楽しみ、彼ら造り手を応援する人たちがこれだけ多く存在し、活気ある会場の様子からは、今後の日本のチーズへの期待を十分伺うことができました。

受賞チーズはもちろん、それ以外にも現在多くの美味しいチーズが造られています。
お食事の際はもちろん、おやつにも、ワインのお供にも、様々なシーンで日本のチーズを取り入れてみてはいかがでしょうか。

【ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト受賞チーズ一覧(中央酪農会議公式より)】

https://www.dairy.co.jp/cheesecontes/img/014-02.pdf