先日、都内にて『「SUNTORY FROM FARM」新ヴィンテージ つくり手が語る試飲会』が開催されました。

同試飲会では、つくり手本人が、「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2019」と「SUNTORY FROM FARM 津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2020 グリーンエティケット」の魅力やこだわりを解説。

また、それぞれのワインのテイスティングも行われました。

詳細についてお伝えしていきます。

「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2019」について

今回は、9月12日に発売の「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2019」と「SUNTORY FROM FARM 津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2020 グリーンエティケット」を軸につくり手がそれぞれのワインに込めた想いを解説。

まず、サントリー ワインカンパニー サントリー登美の丘ワイナリー 栽培技師長の大山弘平氏が「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2019」へのこだわりについて語りました。

同ワインは、世界が感動する品質を目指す日本ワインブランドである「SUNTORY FROM FARM」のシンボルシリーズ。

大山氏からは、「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2019」でも重要な役割を占めているプティ・ヴェルドについて詳しい解説がありました。

1990年代に約2トンを初植付してから約30年。

「色が濃く、力強さを発揮しながら柔らかさ、上品さ」を感じさせるプティ・ヴェルドを目指し、今その挑戦が花開こうとしているといった努力の過程が語られました。

フェノール化合物の成熟をポイントに、ベテランと若手が実際にぶどうを食べてその熟期を判断しているといったエピソードは大変興味深いものでした。

そのほか、無破壊仕込や垂直型圧搾機を導入した醸造プロセスの改善など、プティ・ヴェルドのポテンシャルを引き出す取り組みも紹介。

実際にテイスティングでは、プティ・ヴェルドがブレンドされた「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2019」、さらに単一品種でつくれた「SUNTORY FROM FARM 登美の丘 プティ・ヴェルド 2020」を楽しむことができました。

「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2019」は全体のバランスが取れたなめらかさと上品さが楽しめる偉大な味わい。

一方、プティ・ヴェルドを単一品種で仕込んだ「SUNTORY FROM FARM 登美の丘 プティ・ヴェルド 2020」はスパイシーさと果実味、酸味、エレガントなタンニンが溶け込んだ素晴らしいバランスの1本でした。

「SUNTORY FROM FARM 津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2020 グリーンエティケット」について

「SUNTORY FROM FARM 津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2020 グリーンエティケット」は、サントリー ワインカンパニー ワイナリーワイン事業部 シニアスペシャリストの渡辺直樹氏が解説。

青森県津軽地方でのサントリーのぶどう栽培の歴史や地元栽培家たちとの取り組み、テロワールについて語られました。

とくに興味深かったのは、津軽地方のテロワール。

津軽地方は、ワイン用ぶどうの生育期である4月から8月には雨量が少なく、収穫前にあたる夏は気温が上昇し、日照時間も比較的長い理想的な環境だそう。

また、岩木山の火山灰土壌が堆積した肥沃な土地で、水はけが良いといった特徴もあるそうです。

津軽地方では、主にソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワール、シャルドネが植栽されているとのことですが、長年の経験則からピノ・ノワールとシャルドネに高品質な瓶内二次発酵スパークリングワインへの可能性を感じたとのこと。

現在、この2品種を使用した世界品質の瓶内二次発酵スパークリングワインの製造を目指しているとのことです。

そんな中、今回テイスティングすることができたのが、「SUNTORY FROM FARM 津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2020 グリーンエティケット」と「SUNTORY FROM FARM 津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2019」の2種類。

りんごの一大産地である津軽地方らしく、それぞれ青りんごを思わせる爽やかな香りや白い花、洗練された酸を感じます。

2020年はよりフレッシュながら果実味の強い若々しさを感じますが、2019年はより果実味が充実した落ち着いた印象。

繊細な泡立ちと柔らかな口当たり、クセのないエレガントな味わいは、世界のワイン銘醸地にも引けをとることのないクオリティだと感じました。

まとめ

新しいフェーズに突入した、日本ワイン。

今回、つくり手の想いとワインを実際にテイスティングし、そう強く感じました。

“日本でもワインができる”といったレベルではなく、さらに“いつか世界に認められたらいいね”といったレベルでもありません。

すでに、世界のワインと比肩する日本ワインが「SUNTORY FROM FARM」から登場しています。

その品質の高さを体感するためにも、今回紹介した「SUNTORY FROM FARM」のワインをご自身の五感で味わってみてはいかがでしょうか。

参考

https://www.suntory.co.jp/wine/nihon/