先日、ベルサール六本木を会場に「Vin Japonais Fes 2023」が開催されました。

昨年に引き続き、大盛況のうちに幕を閉じた今回のイベント。

本記事では当日の様子をレポートしていきます。

日本ワインの乱れ打ち!熱気に包まれた会場

今回、「Vin Japonais Fes 2023」に登場したワイナリーは50ワイナリー。

北は北海道、南は大分県まで全国各地のワイナリーが会場に集結しました。

会場に集まった日本ワインファンたちは年齢層もさまざまで、若く流行に敏感な方にも日本ワインが注目されていることがわかります。

“こんなところでワインがつくられているとは知らなかった”、“どういったテロワールなのか?”、“とにかく美味しい!”など、ブースに立つ生産者に熱心に話しかけている方が多かったのが印象的でした。

また、今回はチケット制ではなく、「全ワインを完全フリー試飲」できるスタイルでの開催だったことから、今度は北海道、次は関東、次は東北・・・といったかたちで日本旅行を楽しんでいるようにワインを楽しんでいる方も多かったようです。

今回のイベントで個人的に感じたのが、日本ワインは次のフェーズに入ったということ。

数年前までは、“日本でワインをつくっているのか?”といった状況だった日本ワイン。

近年、“日本ワインはおいしい”と高く評価されている中、あらためて全てのワイナリーのレベルが高まっていることがわかりました。

次にテロワールを表現しようとしている、また表現しているワイナリーが多かったこと、さらに熟成のポテンシャルを秘めているワインが多かったことに驚きます。

“憧れでワインをつくってみましたよ”といったレベルの生産者は皆無であり、新興ワイナリーでさえ驚愕のクオリティでした。

チーズブースにも人だかり!ペアリングを楽しむ人も

「Vin Japonais Fes 2023」では、ワインの試飲会場だけでなくチーズ工房が参加するブースも用意されていました。

昨年公開された日本ワインのドキュメンタリー映画「ヴァン・ジャポネ」の姉妹編として、日本のチーズのドキュメンタリー映画「フロマージュ・ジャポネ」を製作する株式会社CruX。

その制作を記念して、同映画に関連するチーズ工房の生産者も来場していたのです。

木次乳業やチーズ工房【千】sen、渋谷チーズスタンド、チーズ工房タカラといった、日本のチーズ業界を牽引するトップ生産者たちと会えるということで、熱心にチーズの話を聞いていた来場者も多くいました。

レアな限定商品も購入できたほか、ワインの試飲会場にチーズを持ち込むことができたため日本ワインとのペアリングを楽しまれる方も多数。

これだけの規模のイベントで、日本ワインと日本のチーズをたっぷり味わえるのは大変贅沢です。

また、会場ではドキュメンタリー映画「フロマージュ・ジャポネ」のトレーラー映像をはじめ、映画制作に関わったゲストが登壇するなど華やかな企画も用意されていました。

日本ワインの魅力を存分を知れた贅沢な1日!

イベントでは、そのほかに日本ワインTシャツの販売や香港和酒アワード表彰式やヴァン・ジャポネ2023活動レポートの発表など、さまざまな企画が用意されていました。

50ものワイナリー、そして有名チーズ生産者が来場した「Vin Japonais Fes 2023」。

日本ワインや日本のチーズの生産者、そして日本ワインファンがひとつになれた、貴重な1日でした。

今年も残りわずか。

年末年始も日本ワイン、日本のチーズで楽しみましょう!

参考

ドキュメンタリー映画「フロマージュ・ジャポネ」詳細

公式サイト https://nihoncheese.jp/