夏と言えばしっかりと冷やした白ワイン…ではなく、じつはロゼワインがおすすめです。
フランスをはじめ世界では、“夏ロゼ”が定番化しており、ランチから気軽に冷えた辛口ロゼを楽しむ方が多いと言われています。
そこでここでは、夏ロゼをより気軽に美味しく楽しむ飲み方、「ピシン」(piscine)を紹介。
今回、「ピシン」についてきら香ぶどう酒醸造の辛木哲夫さんにお聞きしました。
夏こそロゼ、「ピシン」で気軽に楽しみましょう。
辛口ロゼにこだわるきら香ぶどう酒醸造

今回、「ピシン」についてお聞きしたのは、きら香ぶどう酒醸造の辛木哲夫さん。
きら香ぶどう酒醸造は、神戸市中央区に位置する2024年8月から醸造をスタートさせた新進気鋭のアーバンワイナリーです。
きら香ぶどう酒醸造は、「神戸の土地や気候(テロワール)を感じる味わい」、「すっきりしたロゼワインの魅力発信」、「駅近アーバンワイナリーでワイン体験を身近に」といった3つの点にこだわるワイナリーで、中でも辛口のロゼワインに強いこだわりを持っています。
「“ワインは食中酒”。この考え方が、私の基本にあります。食事に合わせるのであればドライ(辛口)な味わいであること、さらに赤ワインと白ワインの魅力を兼ね備えているため幅広い料理に合わせられるといった意味で辛口ロゼワインにこだわっています。」と、辛木さん。
また、ロゼワインは神戸産ブドウが持つ特徴・魅力をしっかりと引き出せるワインとも考えているとのことです。
「ピシン」(piscine)とは!?

夏ロゼの楽しみ方として辛木さんが提案するのが、「ピシン」(piscine)。
聞き慣れない言葉ですが、なんとロゼワインに氷を入れる飲み方を意味しているそうです。
「ピシンは、フランス語でプールを意味しています。肩肘を張らずにリラックスしてロゼワインを楽しむ、そんな飲み方なんです。ヨーロッパでは広く浸透している飲み方で、例えばオープンなカフェでピシンを楽しみながら涼を求めるといった感じでしょうか。最初は、“ワインに氷を入れるなんて!”と憤慨された方がいたかもしれませんが、今ではそんなことよりも、“楽しむことこそ大切”といった考え方が浸透したようです。」
日本では、ワインに氷を入れる文化は浸透しておらず、抵抗がある方も多いかもしれません。
「せっかくのワインが台無しと思われる方もいるでしょうが、私はそんなこと言わずにもっとワインを気楽に楽しもうよと伝えたいですね。」
きら香ぶどう酒醸造のユニークな点が、ワインに氷を入れるピシンを生産者側から提案しているところです。
「きら香のロゼワインでピシンを楽しんだ、カクテルなども楽しんだ。そんな声を待っています。」と辛木さん。
ロゼワインは自由なワインだからこそ、人それぞれの飲み方で楽しんでほしいという言葉が印象的でした。
ピシンにおすすめ きら香のロゼワイン

きら香ぶどう酒醸造では、2024ファーストヴィンテージが3種類販売中。
その中の2種類がロゼワインで、辛木さんはぜひピシンで楽しんでほしいと言います。
ピシンにおすすめの、きら香のロゼワインを2種類紹介しましょう。
doudou 2024

「doudou 2024」は、メルローを使用した辛口ロゼワイン。
淡いさくら色で、いちごやさくらんぼの香りが特徴で、氷を入れることでより爽快な飲み口を楽しめます。
https://www.kiraka.jp/layers/wines2024/doudou2024.html
coucou 2024

「coucou 2024」はカベルネ・ソーヴィニヨンを使用した辛口ロゼワイン。
ややしっかりめの味わいながらも、後口は心地よく、氷を浮かべればバランスの取れた軽やかさが引き立ちます。
https://www.kiraka.jp/layers/wines2024/coucou2024.html
2種類を飲み比べてみて!
そのままはもちろんですが、2種類とも氷を入れることで違った味わいを楽しめるとのこと。
「ピシンにするならこのロゼワインと考えず、どんなロゼワインでも楽しんで欲しいです。ファーストヴィンテージで醸造した、さっぱりめのロゼとしっかりめのロゼ。この2つが氷を入れるとどのように変化するのか、その違いを飲み比べながら楽しんでください。」
ちなみに、夏のロゼワインであれば冷たい料理がおすすめと辛木さん。
冷製パスタや冷たいガスパチョなど、さまざまな料理と合わせやすいロゼワインだからこそ、料理を限定せずに、“冷涼感”を意識したペアリングを楽しんでみましょう。
個人的には、ピシンとそうめんとのペアリングがおすすめ。
近年、創作的なアイデアそうめんレシピが増えていますが、冷たいそうめんであれば何にでも合わせやすいはずです。
「ピシン×そうめん」を、ぜひ試してみてください。
ロゼワインをもっと身近に!

夏はピシンがおすすめですが、ロゼワインは1年を通して楽しめる万能ワインです。
難しく考えずに楽しめる華やかな味わいで、旬の料理にも合わせやすいペアリングの幅広さが魅力。
氷を入れても美味しく飲める、自由なワインです。
今回、お話をお聞きしたきら香ぶどう酒醸造はそんなロゼワインにこだわる注目のアーバンワイナリー。
「アーバンワイナリーはどなたでも通いやすく、来ていただきやすいところが魅力です。醸造をお手伝いしてもらうなど、“飲むだけ”ではない体験を気軽にワイナリーで楽しめる、そんな存在になりたいと考えています。」と辛木さん。
この夏こそ、ピシンデビュー。
さらに、神戸を訪れた際はぜひ、きら香ぶどう酒醸造に立ち寄ってみてください。
参考
きら香ぶどう酒醸造
