2014年10月に事業がスタートしたNIKI Hills Winery。
今年で10周年となることを記念し、8月30日、31日に記念式典およびパーティーが華やかに開催されました。
台風の影響で本州はほとんどの地域で大荒れの中、大快晴の仁木町。
全国各地からの多くのゲストを迎えました。
記念式典の様子
記念式典には、ワイナリー従事者に加え、業界関係者、有識者、地元の関係者などのゲスト約85名が参加しました。
会場となる葡萄畑を一望できるラウンジには、多くのニキヒルズのワイン、同ホテルのレストランのシェフ永井尚樹氏の料理が並び、大変豪華で華やか。
ニキヒルズオーナーの石川 和則氏によるご挨拶より式典スタート。
その後、祝辞や来賓挨拶などが行われました。
10 周年記念奉告感謝祭として、仁木神社 宮司 板谷 一弘氏による祈祷が厳かに執り行われ、NIKI Hills Wineryの監査役としてワイン造りの監修を務める日本ソムリエ協会名誉顧問・熱田貴氏も玉串奉奠をされました。
ーー仁木神社ーー
明治12年(1879年)に徳島藩の開拓移民が入植した際に郷土の守護神を地域ごとに創祀。
近頃は「ワイン神社」としても有名だそう。手水舎がワインボトルであったり、絵馬にも「はつゆき」が描かれていたり。
ワインラバーは、ぜひワイナリー訪問に加え、こちらにも立ち寄られてみてはいかがでしょう。
式典参加ゲストの声
式典に参加した有識者たちからは、ワイナリーやワインについてそれぞれご意見を伺うことができました。
<遠藤利三郎氏>
初めての訪問は8年前、まだ施設の建設も完成されていない頃でした。
その頃から比べると、よりワインに面白みが出てきましたね。また、澄んだ味わいの中にも複雑さがあります。
今後は、地元の食材を意識し、仁木の土地全部を包括するような考え方でいかれると良いように思います。
<鹿取みゆき氏>
NIKI Hills Wineryは、北海道全体の財産となりえる唯一無二の景観を誇るワイナリーです。
景色、ワイン、働く人全てが財産です。とくに、ワインメーカーの太田麻美子さんの真摯な学ぶ姿に心打たれました。
この土地とワイン造りへの深い思いがある醸造家ですね。
また、NIKI Hillsは初代の石川和則さんがここまで素晴らしいワイナリーを築かれました。
通常、ワイナリーとは何代にもわたって築くようなものですが、一代でここまでとは本当に素晴らしいと思います。
上品で慎ましやかで、味わい深い。クール・クライメットのメルロに注目しています。北海道でメルロ!期待しています。
<ブルース・ガットラヴ氏>
委託醸造をしてきた経験より、仁木町のブドウが素晴らしいことをよく知っています。
また、仁木町の醸造家も私のところで研修をしていて、以前からその可能性を感じていました。
10年経ち、デキャンターでも金賞を受賞され、いよいよ北海道の生産者として誇りを持つべき存在となりましたね。
<田辺由美氏>
この斜面にNIKI Hillsを作ろうと思った最初の発想が素晴らしい!
常に先のことを考えている石川さん、情熱もあり未来を見ているのですね。
彼は世界を見据えたワイン作りをしています。今日で満足とすることなく、常に10年、20年先をみて、目標を持って進まれています。10年目は、目標の過渡期と捉えているのがわかります。
この10年間の努力で、高い評価と多くのファンを得たNIKI Hills Winery。
これからのますますの発展に目が離せません。
【NIKI Hills Wineryのワインはこちらから購入できます】
ワイン・チーズライター 磯部 美由紀
日本ワイン.jp チーフエディター
J.S.A認定 ワインエキスパート
C.P.A認定 チーズプロフェッショナル
ワイン記事監修実績:
Picky’s こだわり楽しむ、もの選び〔ピッキーズ〕
すてきテラス