お盆の真っ只中、猛暑と台風が吹き荒れる日本でしたが、香港では日本ワインと日本酒のコンクールである
香港和酒アワード2023」の審査会が開催されていました。

22名の審査員の方々は、香港のワインと日本酒のプロたちばかり。自身のテレビ番組も持つ有名ワイン講師や、マレーシアから参戦している業界の著名人の姿など、そうそうたる顔ぶれです。
その熱気を帯びた審査会の模様をお伝えします。

日本ワインは過去最大の出品数

今年で第4回を迎える香港和酒アワードは、過去最高参加数となる40ワイナリーより、150種類を超える出品がありました。
5人1組のグループに分かれて、各カテゴリーをそれぞれのグループに振り分け、フライトごとに試飲して得点を付けていきます。

審査員はそれぞれのワインに対して、20点満点で評価していきます。そして、各グループリーダーが中心となって、その得点の平均値を出し、その是非についてディスカッションします。

このディスカッションがとても刺激的でした。さすがワインのプロ、という内容の、深いコメントを真摯にぶつけ合って議論するのです。さらにそれだけでは終わりません。最後は審査委員長と内容のすり合わせを行います。

今回の審査委員長は、2023年2月に行われた「世界最優秀ソムエリエ選手権 パリ大会」で世界第三位になったリーズ・チョイ氏。

彼はなんと一人で全アイテムを審査し、得点を付けていきます。そして、各テーブルから提出される得点と、リーズ氏がつけた得点とが大きく乖離する場合は、さらなるディスカッションを行い、その得点が導かれる理由を整理し、公平性をさらにアップさせていきます。

長時間にわたるテイスティングとディスカッション。洗っては出てくる、気の遠くなるようなグラスの数に圧倒されました。

そんな白熱する審査会の間隙を縫って、審査員団のリーダーのみなさまからコメントを頂きました。
ぜひご覧ください。(視聴時間 約6分)

 

白熱の審査会を経て、見事「プラチナ賞」の栄冠に輝くのはどのワインなのか?
気になる結果は、2023年9月6日に同じく香港で開催される「Retaurant & Bar Hong Kong」の会期中の特別ステージで発表になります。

こちらの様子もしっかりとお届けする予定です。楽しみにお待ちください!(LIVE中継もあるかも)

日本ワインの特別な体験:ディナーイベントも併催

審査会の余韻も冷めやらぬまま、夜には審査会の会場と同じホテルにある、ミシュランスターレストラン「Ming Cort」にて、日本ワインと広東料理のペアリングディナーイベントが併催されました。

広東料理のフルコースに合わせて、11種類の日本ワインをペアリングするという、なんとも贅沢でボリューム満点の内容です。なんと60名を超えるお客様をお迎えし、それぞれのボトルと、その地域などについてお話しさせていただきました。

審査会の時のランチも非常に豪勢だったため、ずっと満腹すぎてディナーがほとんど食べられなかったのが悔やまれます(泣。

*当日のペアリングメニューはこちらのPDFをご覧ください

 

『日本ワインを世界へ発信!』 来月もまた香港からのレポートをお届けします。前回のコラムもぜひご覧ください。