近年、人気を博しているブドウ品種のひとつが、「デラウェア」。

爽やかな香りと果実由来の甘み、シャープな酸味が楽しめる、質の高いワインを生み出す白ブドウ品種です。

そんなデラウェアですが、“幅広いジャンルの料理に合わせやすい”といった特徴があります。

今回、暑くなると食べたくなる「冷麺」とデラウェアのペアリングを紹介。

料理研究家の尾田衣子さん考案、デラウェアに合う“爽やかな”冷麺のレシピです。

デラウェアのスパークリングで合わせる

デラウェアは、アメリカ原産の自然交雑で生まれたラブルスカ種の白ブドウです。

ラブルスカ種から造られるワインはその独特な風味で敬遠されていた時期がありましたが、栽培技術や醸造技術の発展に伴い、近年は高品質なワインを多く見かけるようになりました。

デラウェアのワイン(辛口)は、青りんごや柑橘、ピーチ、メロンなど果実の香りがしっかりと感じられるため、華やかな印象。

口当たりは優しく果実由来の甘さを感じられるだけでなく、フレッシュな酸味も特徴です。

後味は爽やかで、華やかさだけではない、骨格も感じられるフィニッシュを楽しめます。

また、デラウェアは中甘口や甘口に仕立てられることも多く、トロピカルな風味と甘み、爽やかな酸味が残るようなつくりのものが多い傾向。

果皮を一定時間漬け込むオレンジワインがつくられることもあり、幅広いスタイルのワインを生み出します。

デラウェアのワインは単体でもおいしく飲めますが、幅広い食事とのペアリングがおすすめです。

爽やかな香りとほのかな甘さ、強すぎない酸味、すっきりした後味など、主張しすぎない穏やかなワインが多く見られます。

ハーブのニュアンスにうまみなども感じるため、和食やエスニックといった料理との相性も抜群です。

今回は、デラウェアを軸にしたペアリングを重視するため、料理と合わせやすい「スパークリングワイン」を選びました。

辛口タイプと甘口タイプの2種類に合わせた、フードペアリングを紹介しましょう。

デラウェアに合わせる「冷麺レシピ」

暑くなると食べたくなってくる料理のひとつが、「冷麺」。

辛い冷麺もおいしいですが、暑い日には辛くないさっぱり爽やかな冷麺もおすすめです。

そこで今回は、デラウェアの味わいに焦点を当てた、料理研究家の尾田衣子さんが考案「デラウェアに合う冷麺レシピ」を紹介します。

海老と生ハムの和風冷麺

  • 【材料】2人分

冷麺…2袋
茹で海老…6尾
生ハム…6枚
大葉(千切り)…3枚
レモンスライス…2枚
長ネギ…5㎝

A
水…400ml
昆布茶…小さじ2
白だし…大さじ2

オリーブオイル・黒コショウ…適量

  • 【作り方】
  1. Aを合わせ冷蔵庫で冷やす。長ねぎは縦細切りにし水にさらし白髪ねぎを作る。
  2. 冷麺を袋の指示通りに茹で冷水で〆る。
  3. ②を器に入れ①のスープを注ぐ。
  4. ③に海老、生ハム、大葉、レモン、白髪ねぎを盛りオリーブオイルを回しかけ、黒コショウを振る。
  • Point

★スープは昆布茶と白だしをベースに、オリーブオイルと黒胡椒を加えています。具材はエビ、塩味を加えるために生ハムを添え、ねぎと大葉で爽やかさをプラス。レモン汁で酸味も加えました。

  • ペアリング

★和風の味わいで仕上げた冷麺には、辛口タイプのデラウェアをペアリング。スープにデラウェアがフレッシュな風味をプラスする、プラスのペアリングになります。昆布だしとワインのうまみの調和、エビと生ハムの塩味とのバランスも絶妙です。後味に大葉など薬味の風味が爽やかに香る、初夏を感じさせるペアリングを楽しめます。

チキンのエスニック冷麺

  • 【材料】2人分

冷麺…2袋
サラダチキン(手でほぐす)…50g
きゅうり(千切り)…1/4本
紫玉ねぎ(薄切り)…1/8個
パクチー(粗切り)…1株
ミント…1/6パック
キウイスライス…2枚

A
水…400ml
鶏ガラスープの素…小さじ1
ナンプラー…大さじ2
生姜すりおろし…小さじ1
レモン汁…大さじ1 1/2
砂糖…小さじ1

ごま油…小さじ2

  • 【作り方】
  1. Aを合わせスープを作り冷蔵庫で冷やす。
  2. 麺は袋の指示通りにゆでて冷水で〆る。
  3. 器に②を入れ①のスープを注ぐ。
  4. ③にサラダチキン、きゅうり、玉ねぎ、キウイ、パクチー&ミントを添えごま油を回しかける。
  • Point

★エスニック風に仕上げた、冷麺。鶏ガラにナンプラー、レモン汁、すりおろしたしょうがをベースにしたスープに仕上げています。具材は塩気をプラスするために、サラダチキンを使用。パクチーとミント、フルーツはゼスプリ・ルビーレッドキウイを添えています。

  • ペアリング

★エスニック風に仕上げた冷麺には、やや甘口タイプのデラウェアをペアリング。デラウェアの爽やかな香りと甘みが、パクチーやミント、ゼスプリ・ルビーレッドキウイの風味とよく合います。ナンプラーの独特な風味、紫玉ねぎの辛みをデラウェアの甘みが包み込み、全体の味わいの印象がまろやかに。鶏ガラの風味に甘酸っぱいワインの味わいが加わり、よりスープが味わい深く感じられるペアリングです。

まとめ

デラウェアは食事とのペアリングが幅広く楽しめる、フードフレンドリーな存在です。

辛みも強すぎなければデラウェアと合わせられるため、今回紹介したレシピにお好みでキムチなどを添えても良いでしょう。

また、デラウェアはめんつゆやラーメンスープとの相性も良いため、そうめんやざるそば、ざるうどん、つけ麺などと合わせてみるのもおもしろいはず。

この機会に、ぜひデラウェアと冷麺の組み合わせを楽しんでみてください。

参考

料理研究家/分子栄養学アドバイザー
オリーブオイルソムリエ
尾田 衣子(Oda Kinuko)

料理研究家・オリーブオイルソムリエとして、ワインの個性を引き立てるタパスや家庭料理を多数考案。
現在は、ワイン×タパスの少人数制イベントを中心に活動。
「難しい理屈より、家で再現できて“ちゃんと美味しい”こと」を大切に、初心者にも分かりやすい言葉でワインの楽しみ方を伝えている。
また分子栄養学をベースに“ワインを楽しみながら体を労わる食の工夫”にも定評があり、大人世代に向けた“心と体が軽くなるワイン時間”の提案を行っている。

★料理教室のお知らせ

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