山梨県南アルプス市に位置するワイナリー、「ドメーヌヒデ」。

土地の持つ個性を大切にした、ナチュラルかつピュアなワインをつくる人気ワイナリーです。

今や日本ワインファンにもお馴染みのドメーヌヒデですが、ついに集大成のプロジェクトが始まりました。

それが、「美しい絶景ぶどう畑を復活し、日本ワインを世界のワインにする」というプロジェクト。

現在、その夢を叶えるためのクラウドファンディングもスタートしています。

一体、どんなプロジェクトなのか本記事で紹介していきましょう。

10年越しの夢!絶景ぶどう畑を復活させたい!

今回のプロジェクトは、南アルプス市にある、“富士山を眺める絶景の畑”を復活させ、日本ワインを世界のワインにするといった内容。

この畑は富士山を眺める絶景であるだけでなく、ドメーヌヒデを運営する渋谷氏は、“ワインにとって最適の場所”と語ります。

 

  • ①標高600m。温暖化のなか、山沿いの畑はワインにとって唯一無二の最適地
  • ②石が多い斜面のため、果樹の根が土深くに広がる。大地のミネラルあふれるワインが生まれる。
  • ③富士を望む地に西日はあたらない。西日で果実が焼けず、華やかなぶどうが実る。

あまりにも絶景、そしてワインの最適地。

渋谷氏たちは10年前、この地を訪れた時にこの絶景を眺め素晴らしさに驚いたと言います。

しかし、当時の渋谷氏は農家としての経験が浅く、「この絶景にかかわるのは夢のまた夢」と、この場所でブドウを栽培することを諦めていました。

そして、10年が経った今。

渋谷氏は南アルプス市でブドウを育て、ワインを醸し続け、ドメーヌヒデを日本有数の有名ワイナリーへと成長させました。

さらに、1年前この地の脇に干しぶどう「アマローネ小屋」と古民家農カフェ「月晴れる」を作るなど、同市でも広く顔が知られる存在となっていきました。

そしてついに、地元の方から「この地に植えてみないか」といった声をもらったとのこと。

ついに、渋谷氏の夢への第一歩が始まったのです。

命がけで取り組む決意、そして

 

地元の人から声をかけてもらった渋谷氏ですが、すぐに行動に移すことができなかったと言います。

土地に入るということは、この地を未来につなげる責任も負うということ。

先人たち、地域の若い人たち、さまざまな人に相談し1年間、本当にこの地で畑を復活させるべきか悩み抜いたそうです。

しかし、時は無情。

10年後には駒を返したような超高齢化に突入します。

自分たちの限界点が夢と呼ばれるならと、ついに渋谷氏は命がけでこの地で畑を復活させる決意をしたのです。

目指すところは、世界の人が感動する「日本の美しさを誇る絶景ぶどう畑」での復活。

畑のとなりには曲線が美しい棚田が広がり、見渡す空には壮大な富士山が目に入る超絶景。

また広さは1.2ヘクタールで、ちょうどテニスコート45面ほどの広さです。

目指すブドウ栽培は、無農薬栽培、無肥料、無防雨(ビニール無し)、金属柱無しといったスタイルで、ブドウ品種は日本ワインで期待されている山ぶどう系のハイブリット品種「山ソービニオン」とのこと。(3年かけて山ソービニオンを栽培し、無農薬で高品質なワインができることもたしかめいるとか)

さらに、渋谷氏は「ナチュラルワイン」の最適地でもあると語ります。

この地より上に畑は無く、化学農薬・化学肥料が流れ込まない理想の場所。

海風と同じように盆地特有の山風が流れ、ぶどうの病気を防ぐ。

そして、絶景は心のエネルギー源であり、美しいからこそ私たちは頑張れ、困難と言われるナチュラルさを貫けるとのことです。

この地で、一体どんなブドウ、そしてワインができるのか。

日本ワインファンであれば、無視することができないプロジェクトがついに始まったのです。

素晴らしい産地には素晴らしい絶景がある

さて、ドメーヌヒデが美しいブドウ畑にこだわっているのか。

その理由がこちらです。

  • ①極めた世界には、美しさがある
  • ②里山には、愛がある
  • ③絶景富士は、守るべき日本の財産

世界一のロマネコンティの畑は美しさに輝き、世界のトップアスリートには美しさがあると渋谷氏。

ロマネコンティの畑はヨーロッパの財産であれば、富士山が映えるぶどう畑は日本の財産であり、何より日本ならではの里山の絶景を守るのは使命だと考えているとのことです。

「最高のものは美しい」を信じ、ここを日本有数の美しいブドウ畑にし、最高のワインづくりを目指していきたいと渋谷氏は語ります。

また、美しい畑は「誰もが中に入ってみたい」と感じることから、子どもたちや若い人たちが、ピクニックで遊ぶように畑仕事ができる。

絶景を見渡し思わず笑顔がこぼれる畑にしたいといった思いもあるとか。

この畑作りを通して、再び地域が次世代につながり続けることを信じ、「美しい絶景ぶどう畑」を日本に作り上げたいと考えているとのことです。

皆で叶える日本最高峰の畑の復活!

 

感動する美しさを復活させるためのプロジェクトですが、すべてを自己資金でまかなっていくには厳しい状況とのこと。

そのため、ドメーヌヒデではクラウドファンディングへ挑戦し、多くの方からの応援をお願いするという選択を取りました。

目標金額は300万円で、目標に届かなければご支援金は全て返金になってしまう「All or Nothing」というルールです。

リターンについては純粋応援からドメーヌヒデのワイン、農作物・グッズ、1日農業体験やワイナリー体験などの特別体験、法人向けのものなど幅広く揃えられています。

※具体的な資金使途やリターンについて詳しくはクラウドファンディングページをチェックしてみてください。
https://readyfor.jp/projects/zekkeiwine

今回、復活させようとしている絶景のブドウ畑は、ロマネコンティと重なる「神の地」であると渋谷氏は考えています。

ロマネコンティは「神に愛された村」と呼ばれますが、絶景ブドウ畑のある村は、神戸(ごうど)と呼ばれる神様の入り口であること。

さらに、ロマネコンティの畑は、約130m四方で全力を尽せる広さである一方、絶景ブドウ畑も120m四方ほどであり携わる人たちの全力が注がれます。

そして、ロマネコンティの栽培は、有機農法とビオディナミであり、ドメーヌヒデと同様。

日本のビオディナミを探求するドメーヌヒデにとって、復活させなければならない畑でもあるのです。

絶景畑は、ロマネコンティがフランス最高峰のグラン・クリュであるのであれば、絶景ブドウ畑は日本最高峰のグランクリュになり得る場所ではないでしょうか。

ついにスタートした、日本ワインを世界のワインにするためのプロジェクト。

日本ワインを愛する人、日本の里山を守る人、日本最高峰のグランクリュの誕生を夢見る人、ワインを愛する人全てで絶景ブドウ畑を復活させましょう。

参考

https://readyfor.jp/projects/zekkeiwine