「SUNTORY FROM FARM」が快挙！「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2023」受賞ワインを楽しむ会をレポート！

去る7月18日（火）、サントリー田町オフィス11階カフェ「ＨＡＲＢＯＲ」にて
「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2023」受賞ワインを楽しむ会が開催されました。

本記事では、当日の内容についてレポートしていきます。

受賞ワインについて

日本ワインファンからも絶大な支持を獲得している日本ワインブランド「SUNTORY FROM FARM」。

同ブランドの甲州ワイン3種が、世界的権威あるワインアワード「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2023」にて快挙を成し遂げました。

会当日は、これらワインを軸にしたサントリーの日本ワイン商品、ぶどうづくりへのこだわりなどの解説があったほか、甲州ワイン飲み比べなどのテイスティングとフィンガーフードとのペアリングが提供されました。

「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2023」受賞ワイン、甲州。

登壇したサントリー（株）ワインカンパニーワイナリーワイン事業部部長宮下弘至氏はサントリーが甲州ワインで目指す、「世界品質を目指す」、「産地の可能性を広げる」、「産地の可能性を広げる」といった3つの役割を担う3本がそれぞれ評価されたことに喜びを感じていると語りました。

また、当日はサントリー登美の丘ワイナリー栽培技師長大山弘平氏が甲州ワインづくりのこだわりを解説。

サントリーにおける山梨県内「甲州」産地の特徴、とくに自社管理畑のひとつ南アルプス圃場で甲州を系統・区画別に植付することで特徴ある原酒の獲得や作業分散を図るといった話は興味深いところでした。

さらに、山梨とは異なる甲州の魅力を引き出すために生み出された「長野県立科町」でのぶどうづくりの特徴や苦労、成果なども語られました。

2023年4月ワイナリー協会甲州セミナーの資料では同町は山形県鶴岡市より冷涼であり、完熟させてもぶどうの酸を維持したまま収穫できるとのこと。

「SUNTORY FROM FARM ワインのみらい立科町甲州冷涼地育ち2021」のテイスティングでも感じましたが、豊かな柑橘と爽やかで輪郭のある酸味は非常に素晴らしいと感じました。

そして、「SUNTORY FROM FARM」のフラッグシップとも言える登美の丘ワイナリーの「甲州」の解説では、登美の丘ワイナリー「甲州」栽培の歴史と最高品質の甲州を目指した挑戦の話に。

「登美の丘では、大切なことだけをシンプルに続けてきた」という大山氏ですが、畑別味わい戦略として仕立てを変えたり棚仕立てと垣根仕立てで新しい取り組みを実践するなど、長い年月と血の滲む努力によって甲州の可能性を見出そうとしている姿勢を受け取ることができました。

会当日に用意されたテイスティングワインは6種類。

どの甲州も個性がしっかりと出ていて素晴らしかったのですが、個人的には「SUNTORY FROM FARM 登美の丘甲州 2021」のクオリティの高さに驚愕しました。

和柑橘と青リンゴ、また白い花のフローラルなアロマをほのかに感じる中に、丸みのあるまろやかな口当たりとシャープな酸、余韻も心地よく、全体的に凝縮感のある素晴らしい仕上がりになっていたと感じます。

また、大山さんが甲州とともに力を入れいてるプティ・ヴェルド。

プティ・ヴェルド100%のワイン、「SUNTORY FROM FARM 登美の丘 プティ・ヴェルド 2020」のエレガントでスパイシーな味わいも好みでした。

大山氏は、世界を目指す上でテロワールの追求が最も重要であり、数値だけではない完成によるテロワールの理解も大切にしていきたいと語ります。

今後、サントリーでは甲州を世界に誇るブドウ品種としてブランドとして確立させ、さらにその価値を広げて日本ワインを活性化していきたいとのことです。

日本を代表する固有品種、甲州。

これから世界の舞台でどんな活躍をしてくれるのか、楽しみで仕方がありません。

参考

https://www.suntory.co.jp/wine/nihon/