東京都内には、日本ワインが飲めるお店が点在しています。
その中でも数多くのお酒好きに愛されているのが蔵前の『角打ちカフェフタバ』です。
こだわりの日本酒と出会える酒屋として知られている『角打ちカフェフタバ』ですが、じつは日本ワインにも強いこだわりがあるとか。
今回、同店の代表取締役 関明泰さんにインタビュー。
『角打ちカフェフタバ』について、そして日本ワインへの思いなどをお聞きしてきました。
※9月20(土)に開催される、Le Milieu(ルミリュウ)の試飲会についても詳しくお伝えします!
『角打ちカフェフタバ』について

『角打ちカフェフタバ』は、都営地下鉄浅草線・大江戸線の蔵前駅から歩いて5分ほどの場所に位置する角打ちが楽しめる酒屋。
こだわりの和食店のような店構えに広々とした角打ちスペース、多種多様なお酒が並べられている大人の秘密基地のようなお店です。
見た目は新しい雰囲気の『角打ちカフェフタバ』ですが、創業は昭和19年(1944年)という老舗の酒屋でもあります。

関さん「このお店の創業当時は、『双葉食品』というサイダー工場や缶詰を卸す食品会社でした。その後、酒販免許を取得したことから昭和29年(1954年)に酒屋へ。しかし、徐々に酒販免許の緩和などにより、“お酒を売るだけ”というかたちが難しくなっていったんです。」
何か、特化したことをしなければならない。
蔵元やメーカーなどと直接話を重ねる中で、飲み手(消費者)に直接お酒の魅力を伝えたい、酒屋とお客さまを仲介する立場になりたいといった思いから角打ちというスタイルへの転向を決断したと言います。
関さん「11年前までは、店内に酒の棚だけが並んでいる酒屋でした。それらを取り払い壁を作り角打ちできるスペースを作り、徐々にそれを広げていったんです。当初は、なかなかお客さまに直接声を届けられない小さな蔵元のお酒を角打ちで伝えたい、そんな思いから、メインを日本酒に提供していました。今では日本ワインを含め、さまざまなお酒をお客さまに提供しています。」
また、『角打ちカフェフタバ』は酒屋の角打ちでありながらフード類が豊富に揃えられているところも魅力。
中でも、麹に漬け込んだ『発酵からあげ』が人気メニューとのことです。

関さん「“手軽に飲めて食べられる”が、角打ちの魅力です。そのため、今でも缶詰や乾き物をメインに置いています。そんな中で、やってきたのがコロナ禍です。当時は、お酒の肩身が狭くなりましたよね。お酒の良さをどう伝えるべきなのか。そもそも、お酒は発酵させる、麹を使うなど健康効果も期待できる食品です。そこで、“発酵”をキーワードにしたメニューを考えようということで、発酵からあげが誕生しました。」
発酵からあげは、国産の鶏肉を酒蔵(今は味噌をつくる蔵元から)などから米麹、塩麹
を仕入れ、それで漬け込んで柔らかくしたメニューで、発酵醤油と麦麹を使った追いソ
ースをかけて食べる、“発酵”を存分に味わえる逸品。(むね肉ともも肉が選べるなど、種類も豊富)。
お店にあるお酒を適当に飲んでいってください、ではなく、酒をつくる人たちの想いやお酒を楽しみにやってくるお客さまのことを、どれだけ大切にできるかが『角打ちカフェフタバ』の仕事。
『角打ちカフェフタバ』がお酒ファンの心を掴んで離さない、その秘密がわかったような気がしました。
『角打ちカフェフタバ』と日本ワイン

日本酒のイメージが強い『角打ちカフェフタバ』ですが、日本ワインの品揃えにもこだわります。
一升瓶ワイン、なかなか入手困難なレア日本ワインも揃えられているなど、“人気だから日本ワインを取り扱っているだけ”といったお店とは一線を画す角打ちです。
関さん「『角打ちカフェフタバ』は、“山梨の県産酒が呑める店”として認定されています。僕自身が何度も山梨のワイナリーや蔵元へ直接赴き、山梨の地酒やワインを直でおろしていました。ただ、ロットなどの部分でどうしてもお付き合いが続かないこともあったんですよね。そんな中、日本ワインを取り扱う商社さまの日本ワインに熱い想いを持った担当者さまと出会ったことで、どんどん質の高い日本ワインが増えていきました。」
日本ワインの魅力は、生産者の顔が見えることが魅力だと関さんは語ります。

関さん「日本酒をメインにしていた部分にも通じるのですが、日本酒は国内でつくられているからこそ生産者の顔が見えますよね。日本ワインも同じで、例えば山梨県のワイナリーに行けば、そのつくり手と出会うことができますし、話もできます。海外産のワインも素晴らしいですが、海外に行ったからそのワイナリーに気軽に行けるかと言ったら難しいですよね。“顔が見える生産者とお酒、お客さまをつなげる”。そんな、商売がしたいという強い気持ちがあります。」
『角打ちカフェフタバ』に置かれている日本ワインは、どれも質の高いものばかり。
しかし、関さんが飲んで、“美味しいから”といった基準だけで選んでいるわけではないと言います。
関さん「昔の三増酒ではありませんが、日本ワインは、“とりあえず売れればいい”とつくられているお酒ではないと思うんです。その中でも、“強い想い”を持ってワインをつくられている生産者さんであれば、ワインが美味しくないわけがないじゃないですか。想いがある人が、美味しくないワインをつくるはずはない。口にして美味しい、美味しくないではなく、強い想いを持ってつくられたワインを認めたいという気持ちで仕入れています。」
日本ワインの楽しみ方

『角打ちカフェフタバ』の魅力は、なんと言っても気になった日本ワインをその場で角打ちスタイルで楽しめるところです。
関さん「日本ワインは繊細であり、それぞれ特徴をうまく出されているものが多いと感じています。一方、どうしても一部の海外産ワインと比較すると価格帯が高くなるため、チャレンジできていない方も多いと思うんですよね。そんな時、『角打ちカフェフタバ』でぜひ試してほしいのが、一升瓶ワインです。」

『角打ちカフェフタバ』では、おつまみ、ビール1杯、そしてワイン(赤・白)、日本酒、焼酎などを2杯、計3杯楽しめる「センベロセット」(1,000円税別)なるメニューが提供されています。
関さん「センベロセットでは、一升瓶ワインを提供しています。まずは、日本ワインの入り口として一升瓶ワインを試し、そこから奥深く知りたいのであれば別の日本ワインを試す。まだ日本ワインに触れていない方がステップアップできるよう、そんなかたちで楽しんでもらえるように考えていますね。」
※ちなみに、お店で販売されているワインは、プラス1,000円で角打ちで楽しめるとのことです。
今後も、つくり手が汗水垂らしながら一生懸命つくったワインを、ワイナリーと酒屋の二人三脚でお客さまに届けていきたいという関さん。
“美味しい”と伝えるだけではなく、そのワインのストーリーとつくり手の想いを伝えることが美味しさにつながると考えていると言います。
日本ワインを知り、蔵前の味も楽しむ!

『角打ちカフェフタバ』では、なんと蔵前でつくられたクラフトビールも楽しめます。
関さん「蔵前の事業者さま、飲食店さまなどから出た生ゴミなど、本来廃棄するゴミを堆肥として生まれ変わらせる活動をしています。蔵前でコンポストマシンを用意して、それら廃棄されるはずのゴミを堆肥に。その堆肥を使って、各所でハーブを育てているんです。そのハーブを副原料として利用したビールが、『蔵前エール』です。日本ワインも知り、蔵前の味も知って欲しい。日本ワインファンの皆さん、ぜひ『角打ちカフェフタバ』でお待ちしています。」

『蔵前エール』は、ハーブの香りがしっかりと感じられる爽やかな味わいでのどごしも良く、すっきりと飲めるワインファンにも一押しのクラフトビールです。
日本ワイン、そして蔵前の味も角打ちでぜひ楽しんでみてください。
Le Milieu(ルミリュウ)の試飲会イベント!

『角打ちカフェフタバ』では、定期的に日本ワインの試飲会を開催しているとのこと。
2025年9月20日(土)、日本ワインファンからも支持を集める長野県安曇野のワイナリー、「Le Milieu(ルミリュウ)」の試飲会が開催されます。
Le Milieu(ルミリュウ)からは、醸造家でもある塩瀬社長が来店するとのことで、直接つくり手から話を聞ける貴重な機会となっています。
開催時間は、13時から18時まで。
参加費は5杯30ml 1,000円と、これまた嬉しい角打ち価格です。
詳しい内容は、『角打ちカフェフタバ』のインスタグラムで確認してみてください。
https://www.instagram.com/kakuuchi_cafe_futaba/
参考
角打ちカフェフタバ
住所:東京都台東区蔵前4-37-4
営業時間:月木15:00〜21:00、金11:00〜21:00、土日11:00〜20:00
定休日:火水
TEL:03-3861-1138
