ワインを開ける日、どんなお料理を作ろうか。
そんな楽しいお悩みを日々抱えるワイン好きのみなさまに朗報です。
書籍『都農マリアージュ みんなが喜ぶワ インのおかず』 が株式会社ぐるなびより発売されました!
宮崎県都農町は世界的に評価の高いワイン造りで知られ、質の高い農産品の生産量に恵まれた「農の都」と言われています。
今回それらの魅力が「地元のワインと地元の旬食材のマリアージュ」が1冊の料理本としてまとめられました。
MOSS CROSS TOKYOにて開催された出版記念パーティーでは、ぐるなびの地域活性化起業人齊藤優輝氏、著者の大橋みちこ氏、(株)都農ワイン代表取締役社長赤尾誠二氏らが、出版にあたっての想いを語りました。
「都農マリアージュ みんなが喜ぶワ インのおかず」出版にあたって
著者である大橋みちこ氏は、自身もソムリエの資格を持ち、日々ワインに合う食材や加工品を探し、その相性を研究している筋金入りの「ワインのおつまみ研究家」。
彼女は今回の書籍について、「単なるレシピ本ではない。都農のワイナリーはじめ地域がチームとなって作り上げた他にはない一冊」と紹介する。
一般社団法人つの未来まちづくり推進機構の山内大輔氏は、戦後間も無く、必ずしも栽培に適した環境とは言えない中で先人たちの努力、工夫などによりブドウ栽培が成功した歴史、そこから生まれた都農ワインが今では国内外にて評価を受けていることを話し、今後は地元の食材と提案していくフェーズであると都農の未来に想いを馳せる。
「ワインやこのような書籍などは、都市部とつながるとても魅力的な商材だと思います。それと同時に『地域のブランディング』として、都農の人たちにこそ愛されるよう、ますます成長させていきたい」とのこと。
都農ワインの代表取締役社長の赤尾誠二氏は、都農の春が早く、ブドウの芽吹きが早いためキャンベルアーリーがこうして成功した歴史、ブドウ農家さんたちとの連携がいかに大事かを話した。
さらに、今回の書籍出版について「会社の財産となる貴重な書籍」としてその誕生を喜んだ。
気になる都農の食材を使った料理×都農ワイン、どんな提案?
「ワインのおかず」ということで、ペアリングできるよう提案されているレシピ本とのことだが、どのような内容でしょうか。
会では、書籍の一部をそのまま再現し、体験させてもらうことができた。
たとえば、焼肉のタレを味付けに使用した里芋の唐揚げ。
都農は家庭でもよく甘めのタレをよく使う習慣があるそう。その甘さに寄り添うように、ワインもほんのり甘いキャンベルアーリースパークリングをペアリング。
そもそもペアリングにおいて、揚げ物×スパークリングは鉄板といえますが、さらに地域性も楽しめる組み合わせ。
こんな感じで、一品ずつ合わせるワインを提案してくれる。
これが書籍でもそのまま実現されているのだ。
これらのレシピのページには、それに合うワインが具体的に掲載されている。
ご存知のとおり、日本では現在ほとんどの都道府県にて、ワインが造られています。
日頃から赤尾社長は、「ワインは地酒である」と言いますが、その魅力を地域活性化においてどのように活かしていくか、全国の造り手たちにとっても興味深い取り組みではないだろうか。
また、ワイン愛好家にとっては、具体的な楽しみ方を知ることができるとても良い指南書でしょう。
ゆるり眺めるだけでも、飲みたくなる一冊です。
『都農マリアージュ みんなが喜ぶワ インのおかず』詳細はこちらから

磯部 美由紀
日本ワイン.jp 編集長★チーフエディター★
J.S.A認定 ワインエキスパート / C.P.A認定 チーズプロフェッショナル
映画 フロマージュ・ジャポネ 制作実行委員会 事務局長
https://nihoncheese.jp
ワイン記事監修実績:すてきテラス
Picky’s こだわり楽しむ、もの選び〔ピッキーズ〕