まずはワイン館2階展示ホールにて、代表「金銅重行」さんにお話をお聞きしました。

(こちらは河内ワイン初期の頃のワインラベルやビン・写真・資料など、これまで河内ワインが歩んできた歴史を心地よい空間でご覧になることができます)

創業90周年を迎える老舗でありながら、古い商慣習から脱却して国内販路をキチンと整理されています。
(ビジネスサイズの割に、いろんな所で見かけない訳です)
健全な日本ワインビジネスに加え、海外を見据えたビジネス思考(実行)もしっかりお持ちです。
梅酒・リキュール、更に来年からは本格的にブランデーも加わるそうです。
新しい蒸留機(凄いです)も見せて頂きましたが、将来に向けしっかりと投資されてます。
声高では有りませんが、自信に溢れたトーンで、理論的かつ丁寧にご説明頂きました。

続いて醸造所内へ

以前伺った時には無かった、SNS映えする大樽の撮影スポットが新設されてました。
圧巻なのは天高のある貯蔵庫、全ラインナップのディスプレーも美しく見入ってしまいます。

この中にはワイナリー見学用に楽しめる工夫や、ビジネスの秘密がいっぱいです。

さらに最新の貯蔵庫も完成、これも凄い!こちらはスタッフに向けてのワイナリー見学のネタだったり、お客様へ新しい感動を与える為、毎年新しいハードを作ってるそうです。
今後古民家活用の宿泊の計画もおありだそうで、楽しみです!

テイスティングレポート

最後はワイン館1階ワインショップにて、試飲させて頂きました。

(店頭のワイン、梅酒はもちろん、ショップ内のワインセラーで眠る、こだわりの上質なシリーズのワインを味わうことも出来るそうです。明るい解放感あふれる空間で、季節の移り変わりを肌と香りで感じることができます)

ワイン造りは一部のワインで100点を目指すのではなく、全てのワインで70点を目指すと言われてましたが!いえいえ全て以上の素晴らしいワインばかりです。
試飲させて頂いたのはKIEIのケルナー、徳一のメルロー、金徳葡萄酒のデラウエア・シャルドネ・ソーヴィニヨンブラン・カベルネフラン。
デラウエアのイメージが強かったのですが、特にカベルネフランが気に入りました。
買って帰ったKIEIの駒ヶ谷デラウエアオレンジも抜群!ちなみにKIEIとは新進気鋭から来る、河内ワインの戦略(攻めてる)ブランドです。

他にも金銅さんのお話は、気になる言葉(キーワード)がいっぱい!

賞レースには参加しないが、否定もしない。

パートさん=共に歩むパートナー(年数では無い、TOPパートナーさんの待遇は手厚い)。

求人したことが無い、河内ワインのファンが働いてくれる。

僕は栽培は分からないから、農家さんに教えてもらう。

エリアとの健全な発展、共存共栄を大切にしている(学びに行かせて頂き、逆に手がいるときには応援に行く)。

コロナで大変だったが、逆に筋肉質な経営になった!

などなど非常に力強く興味深い言葉が印象的でした。
また、元アパレルに従事していた人間としては、徹底した「ブランディング」統一された「デザイン(ラベルも建物も)」に大いに共感しました。

西浦昌文
日本ワイン.jp  ★ チーフコーディネーター★
ヴァン・ジャポネ ★ スペシャルアドバイザー★
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