日本はもとより、世界中でもワインの商取引を目的とした展示会(トレードショー)がたくさんあります。
その中でもとりわけ規模が大きく、国際的に有名な展示会があります。

今回はその一つであるVINEXPO(ヴィネクスポ)のアジア展、『VINEXPO ASIA 2023』の模様をレポートします。

世界最大級のワイン展示会

VINEXPO(ヴィネクスポ)とは、フランスのVinexposium社が開催するワイン展示会です。
パリ、アジア、アメリカ、インドなどの複数会場を通じて、毎年、世界140カ国から78,000人以上の来場者と5,900社以上の出展者を受け入れています。

アジア圏では、2023年5月22日〜25日にシンガポールで開催されました。
会場は皆さんご存知の「マリーナベイ・サンズ」の展示ホール。あの特徴的な建物です。

 

世界のワイン銘醸地が大集合

フランス、イタリアをはじめ、世界のワイン大国が威信をかけて出展しているブースは圧巻でした。

王者フランスは、主催国だけあって、最大規模の出展数。圧倒される数です。
日本でもお馴染みのあのフランスワインも勢揃い。なんだか嬉しくなって、全部のブースに立ち寄ってしまいます。

イタリアは州や村でまとまって登場しています。
特にヴァルポリチェッラの単体ブースには驚きでした。ここでもひたすらテイスティングさせていただけるという幸せです。

そして名門シャトーやワイナリーは、やはり独自のブースを構え、各社のパワーを見せつけられます。
ブース内のスタッフさんも、余裕の接客というか、貫禄が違いました。

もちろん、そのほかの銘醸地も負けていません。
カリフォルニア、オーストラリア、チリ、アルゼンチンも、集合ブースにて、その存在感をアピール。

2日目以降は、もはやブースへの客引きのように、みなさんガンガンお声かけしてくれます。
会場に集まった出店者もバイヤーも、ものすごいワイン熱気で、各所で盛り上がって商談をされていました。

 

フランス各社のブース

 

イタリア各社のブース

 

その他 各国のブース

 

VINEXPO CEOからのメッセージ

主催者であるVinexposiumのCEO「Rodolphe Lameyse(ロドルフ・ラミーズ)氏」から、日本のワイナリーへメッセージをいただきました。

 

日本ワインのこれから

今回の「VINEXPO AISA 2023」では、残念ながら、日本ワインのブースはひとつもありませんでした。
日本酒メーカーさんが3社と、「SAKURA Japan Women’s Wine Awards」様が出展されているのみでした。

 

世界中から、特にアジア各国のバイヤーやワイン関係者が集まるこの祭典にて、日本ワインの存在を知らしめることはとても重要だと思います。一方で、そのためにはある程度の規模で日本ワインを打ち出さないと、世界のワイン産業界にインパクトは与えられない、とも感じました。

これから『ヴァン・ジャポネ』の旗の元、日本ワインを世界へ発信する動きをより一層加速していきます!

しばらくは、香港とシンガポールの2マーケットに注力します。
まずはアジアでしっかりと「日本ワイン」そのものを意識してもらえるよう、プロモーションと販売の両面からアプローチしています。

次回の「VINEXPO ASIA 2024」は5/28〜5/30に、香港で開催されます。
このような我々のアクションに賛同していただけるワイナリーや、同じ想いをもって共に進める方々のご参加をお待ちしています!

 

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