【コーヒーブレイク】普段飲んでいるコーヒーの種類から見つける「好みのワイン」について

日々の生活にコーヒーは欠かせない、といった日本ワインファンも多いことでしょう。

少し古い情報ではありますが、以前アメリカの週刊誌「Newsweek（ニューズウィーク）」のWeb版の「What Wine Goes with Your Coffee Order?」とい記事にて、「コーヒーの味わいから選ぶ、おすすめワインはコレだ！」というユニークな内容が話題になりました。

ここでは、この内容を参考に普段飲んでいるコーヒーの種類から考える、好みのワインの選び方をお伝えしていきます。

今回は難しいこと抜きで、息抜きがてら読んでみてください。

コーヒーから好きなワインを探る

いくつかあるコーヒーからワインを選んだのは、ワイン専門家で元ワイン商を営んでいたJoe Fattorini（以下、ファットリーニ氏）という方。

ファットリーニ氏が選んだドリンクを下記にまとめました。

それぞれ解説していきます。

繊細な味わいで個人的にも好きな、アメリカーノ。

ファットリーニ氏曰く、「アメリカーノが好きな人は、ソーヴィニヨン・ブランが楽しめるはず」とのこと。

ボディや果実味、酸味も中程度のバランスだから…といった理由のようです。

また、「赤ならメルローがおすすめ。ミディアムボディ、ジューシーな果実味、タンニンもドライ過ぎない」というニュアンスのことも伝えていました。

まろやかな味わいはもちろん、見た目の愛らしさでも人気の「カプチーノ・カフェラテ・カフェオレ」。

「ミルキーなコーヒーを求めている人々は、ミルクがコーヒーの苦みを落ち着かせて風味を柔らかくしているから。」と、ファットリーニ氏。

また、こうった人は味蕾を多く持っているとも語ります（つまり味に敏感な可能性がある）。

そんな中、ファットリーニ氏に選ばれたワインは「ピノ・グリージョ」。

軽く柔らかな味わい、そしてパンチの効いたリンゴというよりは、ナシやアーモンドの柔らかさを持っていることが理由だそうです。

赤ワインについてはボージョレのガメイを選んでいますが「ピノ・ノワールも試してほしい。タンニンは軽く柔らかく、敏感なテイスターにきっと喜ばれるだろう」というニュアンスで締めくくられています。

心も体も優しく包み込んでくれる、モカ。

「甘いコーヒーが好きなのであれば、それを受け入れましょう。もし、あなたが甘い味わいを求めているのであれば、ドライでしっかりとした、ボリューム感のあるスタイルを楽しむように言われてきたかもしれません」とファットリーニ氏。

さらに、「18、19世紀頃、甘口ワインは一般的に飲まれきました。ナポレオンやウィンストン・チャーチル、ヴィクトリア女王など、当時の有名人の一部もそれを楽しんでいたのです」と続けます。

つまり、モカ好きの方はやや甘さが特徴のワインがよいということでしょう。

そこで、選ばれたワインは、ホワイト・ジンファンデル。

甘さとフルーティーさ、爽やかさなど、休日の昼間から飲みたいワインという感じですが、ファットリーニ氏自身はオフドライのリースニングを楽しみたいそうです。

また、ほんの少しのドライ感、低い酸味が特徴のゲヴュルツトラミネールもおすすめしていました。

黒く濃い色合いが大人な雰囲気の、「エスプレッソ・コルタード・マキアート」。

これらを好んで飲んでいる方は上質なワインが好きかもしれない、とファットリーニ氏は語ります。

「これらのコーヒーが好きなあなたは、世界で最も高額なワインを楽しむことでしょう。しかし問題点があるとすれば、すぐに破産する可能性があることです。」とのこと。

選ばれたワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンやキャンティ・クラシコなどの樽がしっかりと効いたワイン。

これらは、エスプレッソ好きには好まれると言います。

また、ファットリーニさんは、シャルドネやシラーズ、マルベックも良いのではないか、と提案していました。

ここで紹介した提案が合っている間違っているという議論は別として、普段どんな飲み物や食べ物を好んでいるのか、というところから好みのワインを探っていくのも方法としてはアリでしょう。

かなり前ですが、日本人に白ワイン好きが多いのは、「日本酒の味わいに馴れているから」と、いうことを言っていた方もいました。

普段コーヒーを楽しまれている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

参考

Newsweek「What Wine Goes with Your Coffee Order?」

https://www.newsweek.com/what-wine-goes-your-coffee-order-628571