数ある日本ワイン産地の中でも絶大な支持を獲得している、長野県。

日本の固有品種はもちろん、欧州品種も数多く栽培されている魅力的なワイン産地として知られています。

今回、数ある長野ワインの中から「CRAFT WINE SHOP」がおすすめするのは、信州たかやまワイナリー「Murayori(むらより)2022(白)」です。

「Murayori(むらより)2022(白)」は、高山村内で収穫されたブドウのみで醸造された、和食に寄り添う白ワイン。

長野ワインファンはもちろん、全ての日本ワインファンに届けたい「Murayori(むらより)2022(白)」の特徴をお伝えしていきます。

また、和食に合うおすすめの長野ワインもまとめているのでそちらもチェックしてみてください。

 

信州たかやまワイナリーについて

 

信州たかやまワイナリーは、長野県北部の高山村に位置する2016年に設立されたワイナリーです。

高山村は1996年に初めてシャルドネが植樹されて以来、村外のワイナリーへブドウを供給するブドウ栽培地として知られていました。

「世界一のワインを造る」との思いで始まった同村でのワイン用ブドウ栽培は、いつしかその品質の高さで知られるようになり、いつしか栽培農家の方々もいつかこの地で自らが醸すワインをつくりたいと夢を抱くようになったといいます。

そんな中、高山村でワイン用ブドウを栽培する栽培者13名の出資により2016年に信州たかやまワイナリーが完成。

それまで村の外で国内外のワインコンクールで上位入賞の常連となるワインを作り出してきたブドウで、ついに高山村内で付加価値をつけワインを醸すことができるようになったのです。

同ワイナリーを率いるのは、ブドウ栽培担当 代表取締役は高山村のワインブドウ研究会の2代目会長も務めた涌井一秋氏、醸造責任者は元大手ワイン企業のワインメーカーとして、さらにボルドーで醸造も学んだ鷹野永一氏。

鷹野氏は、大手ワイン企業時代在籍していた勝沼のワイナリー にて高山村で初めて植えられ収穫されたブドウを初めて醸造した縁もあり、高山村とは強い絆で結ばれています。

今では日本ワイナリーアワードでも毎年高く評価されるワイナリーへと成長している、信州たかやまワイナリー。

日本ワインファンであれば、必ず飲んでおきたい重要な存在です。

 

「Murayori(むらより)2022(白)」の特徴

 

「Murayori(むらより)2022(白)」は、一言では語ることができない魅力が詰め込まれた日本の白ワインです。

Murayori(むらより)2022(白)の特徴、そして魅力を下記にてお伝えしていきましょう。

 

「Murayori(むらより)2022(白)」について

「Murayori(むらより)2022(白)」。

まずは、そのユニークなネーミングに興味を惹かれた方も多いでしょう。

“むらより”の由来は、信州高山村から全国へ、ワインが村の便りとなれば嬉しい。

“産地から、そして村便り”といった意味がかけられたネーミングのワインなのです。

 

どんなに遠くに住んでいる方であっても、「Murayori(むらより)2022(白)」を飲むことで産地の風土を感じて欲しい。

そして、この地、高山村で出会えたら幸い。

そんな想いが詰め込まれた、心が“ほっこり”するようなワインとしてリリースされています。

 

さて、次に気になるのは「Murayori(むらより)2022(白)」の中身です。

「Murayori(むらより)2022(白)」の使用品種はなんと非公開。

高山村にて収穫されたブドウのみを使用していることはもちろんですが、ポイントは2022年という高山村のヴィンテージを詰め込んでいるといったところです。

 

ワイナリー曰く、大雪の冬を経て迎えた2022年は、穏やかな春、一瞬の梅雨と「梅雨の戻り」、夏の始まりはしっかり暑く、後半は曇り続きのまま秋へと季節が巡った1年だったとのこと。

そんな高山村の1年がぎゅっと詰め込まれた「Murayori(むらより)2022(白)」は、爽快な酸に、レモンや白い花のような香りが合わさり、爽やかで親しみやすい味わい仕上っています。

 

“高山村の2022年”が詰め込まれた「Murayori(むらより)2022(白)」は、品種の先入観を排除した、高山村のテロワールをシンプルに感じられる、まさに“村便り”的な存在の1本なのです。

 

和食に寄り添う味わいが魅力

 

「Murayori(むらより)2022(白)」は、単体はもちろん、ぜひ和食とのペアリングを楽しんで欲しい1本です。

レモンや白い花といった爽やかかつ華やかな香りは、レモンを絞った天ぷらや香り豊かな山菜、クセの少ない魚介類や白身の肉を使った料理に合わせやすいでしょう。

また、ゆずを添えて美味しいお吸い物、柚子胡椒など香り高い調味料を使ったとりささみの焼き鳥、塩レモンをかけた白身のお寿司など、さっぱりと楽しめる和食とは最高の相性を示します。

さらに爽快な酸味、後味に軽い苦味が残る特徴からも、魚介類を使ったサラダや刺身、グリルした料理と好相性であることは間違いありません。

一方、ただ軽快なだけでなくミディアムボディ、アルコール12%としなやかな力強さを持ち合わせているため、塩麹を使った焼魚や肉料理、石狩鍋などこってりした和食にも合わせることができます。

モッツァレラなど日本のナチュラルチーズとの相性も面白そうです。

「Murayori(むらより)2022(白)」は、日常の食卓はもちろん、週末のちょっとした和食ワインパーティーでも大活躍する1本。

ワインのストーリーそのものもおつまみにできる、日本ワイン必携のワインです。

 

和食に合うおすすめ長野ワイン!

 

「Murayori(むらより)2022(白)」だけでなく、長野ワインは和食に合う日常使いしやすいワインばかりです。

ここからは、「CRAFT WINE SHOP」がおすすめする、“和食に合う”長野ワインを2アイテム紹介していきます。

 

安曇野ワイナリー「安曇野カルテットブラン(白)2020」

 

長野県安曇野市に位置する、安曇野ワイナリー。

長野県産ブドウを原料に、“きれい”なワインづくりを心がける日本ワインファンにはお馴染みのワイナリーです。

そんな安曇野ワイナリーが醸す「安曇野カルテットブラン(白)2020」は、少々珍しいタイプの白ワイン。

白ブドウのソーヴィニヨン・ブランだけでなく、赤ワインの原料として使用されるカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランがブレンドされたユニークなつくりの1本です。

メルロー主体ですが、フレッシュ&フルーティーな香りや風味、軽快な口当たりに穏やかな酸味など味わいは白ワインそのもの。

ただし黒ブドウがもたらす深みや複雑性、骨格がさりげなく感じられる、一般的な白ワインとは違った魅力を持つ仕上がりです。

「安曇野カルテットブラン(白)2020」は、全体的に主張が強すぎずエレガントなタイプの白ワインなので、和食と相性抜群。

ソーヴィニヨン・ブランの爽やかなハーブのニュアンスは三つ葉や山葵、ゆず、よもぎなど和ハーブをちらした和食と親和性が高くなります。

お魚であれば白身がおすすめですが、黒ブドウ由来のコクがあるため脂乗りの良いブリやかんぱち、ノドグロなど力強さを感じるお魚との相性も良さそうです。

また、わさびと大葉でいただく鶏ささみの焼き物やレモンソースをベースにした和風の鶏肉ソテー、野菜をたっぷりと食べるごまだれの豚しゃぶなどさっぱりしたお肉料理にも合わせやすいでしょう。


爽やかな香りとほのかな酸味、コクを考えると、山椒塩でいただくあなごの天ぷらなどは最高の相性を示します。

「安曇野カルテットブラン(白)2020」を和食と合わせる際、香り豊かな調理がほどこされた料理をチョイスしてみてはいかがでしょうか。

 

楠わいなりー「マスカット・ベイリーA 2018(赤)」

 

長野県内でも品質の高いブドウが収穫できることで知られている、長野県須坂市。

そんな同市に位置する、長野県を代表するワイナリーが「楠わいなりー」です。

“日本の食事に合う高品質でやさしく上品なワイン”を理念に、欧州品種から日本の固有品種まで幅広い品種を使用した健全かつエレガントなワインを醸し続ける人気ワイナリーとして知られています。

今回、「CRAFT WINE SHOP」がおすすめしたい1本が楠わいなりー「マスカット・ベイリーA 2018(赤)」。

日本の固有品種である「マスカット・ベーリーA」の可能性を追求した赤ワインで、欧州系品種とはまた違った魅力を放つ洗練された仕上がりとなっています。

欧州系品種を使用した熟成ワインで定評がある楠わいなりーだけに、熟成を経たマスカット・ベーリーAを魅力的な1本に昇華させています。

熟成がもたらす繊細かつ複雑な香り、柔らかな口当たりとエレガントな果実味、なめらかなタンニンが特徴的。

高貴品種ピノ・ノワールを思わせるような香りも放ちつつ、マスカット・ベーリーAらしい、キャラメルを想起させる香ばしい香りも感じるユニークなキャラクターも魅力です。

「マスカット・ベイリーA 2018(赤)」を料理に合わせるなら、断然和食がおすすめ。

香ばしい香りは熱を入れた甘辛だれ全般に合わせやすく、たれの焼き鳥(とくに新鮮なレバー)とベストマッチします。

また、マグロを炙ったもの、カツオのたたき、少し甘めに煮付けたすき焼きなどにも合わせたくなる味わいです。

熟成がもたらす複雑な風味と繊細な酸味、スムースなタンニンは肝がほろ苦いサンマの塩焼きや鮎の塩焼き、さざえのつぼ焼きなどにも合いそう。

滋味溢れる鶏肉と根菜のお煮しめや照り焼き全般、意外なところではソースを使ったお好み焼きやハムカツ、とんかつとの相性も楽しめます。

まだまだ瓶熟成させることができるため、その変化に応じて合わせる料理も変化させていくとおもしろいでしょう。

 

和食の中でも、少々こってりした味わい、苦味を感じる味わいの料理と合わせやすいのが、「マスカット・ベイリーA 2018(赤)」。

欧州系品種では難しいペアリングも、「マスカット・ベイリーA 2018(赤)」であれば、難なくこなしてくれるはずです。

 

まとめ

 

「Murayori(むらより)2022(白)」は、「CRAFT WINE SHOP」で購入可能です。

価格は、税込2,530円。

 

高山村からの、心温まる村便り。

この地がどれだけ優れたブドウを栽培できるのか、「Murayori(むらより)2022(白)」を試していただければ理解できるはずです。

また、和食と合う長野ワイン2アイテムもおすすめ。

 

安曇野ワイナリー「安曇野カルテットブラン(白)2020」(税込2,420円)、楠わいなりー「マスカット・ベイリーA 2018(赤)」(税込2,211円)も、ぜひ「CRAFT WINE SHOP」チェックしてみてください。

信州たかやまワイナリー/Murayori(むらより)2022(白)750ml

「Murayori(むらより)2022(白)」購入ページ

高山村内で収穫されたブドウのみで醸造しています。
大雪の冬を経て迎えた2022年。穏やかな春、一瞬の梅雨と「梅雨の戻り」、夏の始まりはしっかり暑く、後半は曇り続きのまま秋へと季節が巡りました。そんな1年がぎゅっとつまったこのワイン。爽快な酸に、レモンや白い花のような香りが合わさり、爽やかで親しみやすい味わい仕上がりました。
信州高山村から全国へ。ワインが村の便りになれば。
「産地から」と「村便り」の意味をかけて「むらより」と名付けました。
遠くの地にいてもワインを通して産地の風土を感じていただけたら、さらにはこの地高山村でもお会い出来たら幸いです。

 

安曇野ワイナリー/安曇野カルテットブラン(白)2020 750ml

「安曇野カルテットブラン(白)2020」購入ページ
一般的には赤ワインに使われる品種であるカベルネソーヴィニョンとメルロを使用し造られたちょっと珍しい白ワイン。

ソーヴィニョンブランのハーブ漂う爽やかさと、黒ブドウからくるコクを併せ持つ、個性ある辛口白ワインです。

 

楠わいなりー/マスカット・ベイリーA 2018(赤)750ml

「マスカット・ベイリーA 2018(赤)」購入ページ
マスカット・ベイリーAらしいチャーミングさもありながら、しっかりと樽熟成させた複雑さも加わって、ピノ・ノワールを思わせる新たな味わいのマスカット・ベイリーAになりました。
瓶熟成による変化もお楽しみください。