四季のある日本だからこそ、季節に合わせて日本のワインを選びたくなります。

寒い冬を越えれば次にやってくるのは、優しい暖かさに包まれる春。

少しだけ華やかな気分になれるこの季節ならではの、春らしい日本ワインを選んでみてはいかがでしょうか。

本記事では、「CRAFT WINE SHOP」おすすめ「春に飲みたい日本ワイン」を3選紹介します。

どのワインも春をより楽しませてくれる、魅力的なワインばかり。ぜひ、春らしいワインをお探しの方はチェックしてみてください。

 

春におすすめのワインとは?

 

どんなワインであってもシチュエーション問わず、通年美味しく飲むことができます。

一方、私たちは暑い夏にはキリッと冷えた爽やかな白ワイン、食べ物が美味しくなってくる秋にはやや濃厚な赤ワインやミディアムボディの白ワイン、ボリューミーな食事が増える冬にはフルボディタイプのワインなど、季節に応じたワイン選びを無意識にしています。

そんな中、春に選びたくなるのはどんなワインなのでしょうか。

「CRAFT WINE SHOP」的、春におすすめのワインについて下記の内容にまとめました。

  • 春らしいワインならロゼがテッパン
  • 春らしい食材に合うワイン
  • ミディアムボディのエレガントな赤ワイン

それぞれ解説します。

 

日本の春ワインならロゼがテッパン

 

日本の春ワインを選べというのであれば、やはりロゼワインは外せません。

通常ロゼワインは、“暑い季節のワイン”と認識されており、フランスをはじめとした諸外国では夏をイメージさせるワインです。

しかし、日本の春といえば桜。

桜といえば桜色(ピンク)!ということで、日本における春のワインとして、“ロゼワイン”が定番化しています。

そのため、日本では各国のロゼワインが春にワイン売場を席巻するわけですが、“春らしいロゼ”を飲みたいのであれば、ぜひ日本のロゼワインを選んでみてください。

日本のロゼワインは全体的に繊細かつエレガント、桜の花びらが舞い落ちるような儚さを感じさせる美しさがあります。

香りが豊富すぎたり酒質もパワフルだったり、タンニンも赤ワインを思わせたりといった力強いロゼというよりは、白ワインに赤ワインのチャーミングさ、しなやかな強さと複雑さが絶妙に加わったといったタイプが多いところが特徴です。

幅広い料理に寄り添う繊細さは日本ワインらしく、和洋中ペアリングの幅が多いロゼワインだけに多種多様な料理を楽しむお花見に使いやすいところも特徴でしょう。

ちなみに、日本のロゼワインはちらし寿司やはまぐりのお吸い物など和の料理と抜群に相性が良く、見た目の華やかさも手伝いその場の雰囲気をグッと華やかにします。

日本ワインのロゼワインは初心者でも飲みやすいものが多いため、普段ワインを飲まない方が集まる機会の多い春シーズンのパーティーにも活躍してくれるでしょう。

 

春らしい食材に合うワイン

 

四季折々に日本ワインを楽しむのであれば、“旬の食材に合わせたワイン選び”にこだわりたいところです。

春に旬を迎える食材はフレッシュでみずみずしく、栄養素も豊富といった特徴があります。

また、春には甘みや苦味を感じさせる食材も多く、こってり濃厚、力強さを感じさせる秋冬食材とは少し趣の違った料理が増えてくる季節です。

春の季節、野菜で言えば春キャベツやセロリ、クレソン、たけのこ、新たまねぎ、新じゃがいも、春菊、菜の花、そら豆などが出回ります。

さらに魚介類であればサワラやマダイ、サヨリ、クロダイ、ヒラメ、初鰹、はまぐりなどが春に旬を迎えることで有名です。

ハーブを思わせる香りや果実の甘さ、爽やかな酸を伴いながらも、後味にほのかな苦味を感じさせるようなフレッシュな繊細な白ワインは、春の食材に合わせやすいワインと言えるでしょう。

うまみたっぷり、ジューシーでジャミー、タンニン豊富といったワインよりは、爽やかな甲州や甘みを感じさせるデラウェア、上品な果実の甘さと爽やかな酸味を持つケルナー、すっきりハーブを感じるソーヴィニヨン・ブランなども選びたいところです。

 

ミディアムボディのエレガントな赤ワイン

 

春におすすめの日本ワインとなると、爽やかさと果実の甘さ、酸味のバランスが取れたロゼワインや白ワインに傾きがちです。

一方、赤ワインは秋冬が主役の季節であり、日本に春はその主役をロゼワインに譲っているイメージがあります。

しかし、日本の春であっても赤ワインは主役級の存在です。

中でもミディアムボディのエレガントな赤ワインは、上記でお伝えした春の食材にも合わせやすいですし、お花見で食べられるローストビーフや鶏の照り焼き、焼き鳥や煮豚などに抜群の相性を示します。

また日本で愛されている馬刺しは春が旬と言われており、“桜肉”と呼ばれていることでも有名です。

さらに春の土用の丑の日といって4月下旬頃に、うなぎを食べることもあります。

マスカット・ベーリーAやツヴァイゲルト、ブラック・クイーンをはじめ、日本のメルローやピノ・ノワールなど、エレガントなミディアムボディの赤ワインは和食に合わせやすいですし、単体でも満足度が高いワインを生み出す品種です。

お花見などでロゼや爽やかな白ワインも魅力的だけど、もう少し飲み応えが欲しい、でもフルボディは重い。

そんな時に、ミディアムボディのエレガントな赤ワインは最高の選択と言えるでしょう。

 

「CRAFT WINE SHOP」おすすめの春ワイン3選

 

春に飲みたい、ぜひ飲んで欲しい「CRAFT WINE SHOP」おすすめの春ワインを3選、下記で紹介します。

 

富士山ワイナリー「SAKUYA」

 

春におすすめしたい日本ワインが富士山ワイナリーの、「SAKUYA」です。

静岡県富士宮市、山梨県牧丘町に自社畑を持つ富士山ワイナリー。

“富士山に一番近いワイナリー”として知られる人気ワイナリーで、主に甲州を栽培しています。

富士山ワイナリーの特徴のひとつが、600mから900mといった高い標高でブドウが栽培されているところ。

冷涼な気候、昼夜の寒暖差が大きいなど世界品質のブドウ栽培に適した、理想的な栽培環境でブドウが育てられています。

 

そんな富士山ワイナリーが醸す「SAKUYA」は、春にぴったりなロゼスパークリング。

「SAKUYA」は2種展開で、海外から輸入した品質の高いワインをそのまま輸入・ワイナリーでブレンドしたバルクブレンド、そして今回紹介する自社畑で収穫された甲州とマスカット・ベーリーをブレンドした、“SAKUYA-Domestic Wine Blend-”です。

甲州とマスカット・ベーリーAを50%ブレンドしたシンプルなロゼスパークリングで、両方の品種の魅力がバランスよく感じられる仕上がり。

優しい桜を思わせる淡いロゼ色、ベーリーA由来のチャーミングな赤果実の香りに甲州らしいフレッシュな柑橘の香り。

優しい発泡と繊細の口当たり、それでいて驚くほどにシャープな酸が後味までしっかりと残る洗練されたロゼスパークリング。

和柑橘、梅、ジューシーな旨味を感じながら、全体像はエレガント。

やわらかな陽射しと優しい温かさに包まれる、春先にぴったりな1本です。

 

ちなみに日本神話に登場する富士山の女神「木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)」が「SAKUYA」の名の由来だそう。

ワインのように、美しいエピソードも魅力です。

 

富士山ワイナリー「SAKUYA」
税込2,750円
ご購入ページはこちら!

富士山ワイナリー「SAKUYA」おすすめペアリング

 

「SAKUYA」は甲州とマスカット・ベーリーAの、“魅力”がバランスよくブレンドされたロゼスパークリング。

エレガントな酒質、主張しすぎない柔らかな味わい、そしてフレッシュな酸は春の食材とも相性抜群です。

 

今回おすすめのペアリングとして、「ほたるいかの春サラダ」を合わせました。

ほたるいかに菜の花、細筍をレモンとオリーブオイル、ハーブソルトで和えたシンプルな一皿です。

ほたるいかや菜の花、細筍の苦味と甲州由来の苦味がマッチ。

レモンの柑橘とロゼスパークリングの爽やかな香りが調和し、やわらかな発泡と酸味で後味がさっぱり、春らしい爽やかなペアリングの完成です。

ほたるいかなど、クセのありそうな食材であっても甲州やマスカット・ベーリーAなど日本の固有品種であればぶつからずに合わせられるのでおすすめ。

ほたるいかを、ホタテ、タイなどに変えても美味しく合わせられます。

 

キムラセラーズ「マールボロ ピノ・ノワール 2022・2023」

 

春におすすめのワインとしてキムラセラーズの、「マールボロ ピノ・ノワール」も紹介します。

マールボロのネーミングからお気づきのように、こちらは日本産ではなくニュージーランド産のワインですが、生産者はなんと日本人。

 

キムラセラーズは和食レストラン出身の木村滋久氏が奥様の木村美恵子氏と2009年に設立したワイナリーで、2018年からはソーヴィニヨン・ブランの自社畑を所有しながら日本人の持つ繊細な感性を生かしたワインづくりを行う生産者です。

ニュージーランドはソーヴィニヨン・ブランのイメージが強いかもしれませんが、ピノ・ノワールの栽培も盛んであり、本場ブルゴーニュに比肩するハイクオリティなピノ・ノワールが生まれる産地として近年注目されています。

キムラセラーズ「マールボロ ピノ・ノワール」に使用されるピノ・ノワールの畑はアワテレヴァレーと呼ばれる標高の高い冷涼なエリアで栽培されており、シルトロームと呼ばれる水捌はけの良い土壌も相まって洗練されたピノが収穫可能です。

低温マセラシオンの後の発酵、新樽比率20%のフレンチオークにて11ヶ月熟成させるなど、こだわりが詰め込まれた1本です。

 

ピノ・ノワールらしいラズベリーやさくらんぼ、赤いプラムといった赤系果実の香り、品種特有のスミレの香りもしっかりと感じられるほか、樽由来のクローブやシナモンなど甘いスパイスが加わった複雑な風味を楽しめます。

タンニンは驚くほどにシルキーであり、酸味もしっかりと残ったピュアでエレガントな酒質です。

春に食べたい初鰹やローストビーフ、馬刺し、ジビエといった食材にも合わせやすく、お花見で洋風弁当などを持ち寄った際にも活躍してくれます。

ラベルにも可愛らしい花びらがデザインされており、春の宴を盛り上げてくれる存在になってくれそうです。

キムラセラーズ「マールボロ ピノ・ノワール 2022」
税込6,050円
ご購入ページはこちら!

 

キムラセラーズ「マールボロ ピノ・ノワール 2023」
税込6,050円
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蒼龍葡萄酒「ジャパンワイン 桜」

 

華やかなシーンに使いたい、おすすめの春ワインが蒼龍葡萄酒「ジャパンワイン 桜」です。

山梨県勝沼に1899年創業した日本ワインファンなら知らぬ者はいない有名ワイナリー、蒼龍葡萄酒。

 

同ワイナリーが醸す春にぴったりなワインが、「ジャパンワイン 桜」です。

その名の通り、ラベルには可憐な桜の花びらがデザインされており、優しい色合いのロゼの外観と組み合わさることで満開の桜をイメージできます。

さらにワインには金箔がふんだんに使用されており、華やかに舞う花びらがイメージされた贅沢極まる1本です。

見た目のインパクトもさることながら、老舗ワイナリーらしい安定した品質も魅力。

甲州ブドウを主体に、「マスカット・ベーリーA」で色付けしたという日本の固有品種ブレンドで仕上げられており、優しい香りと甘み、繊細な酸味は普段ワインを飲まない方でも飲みやすい仕上がりです。

甲州ブドウ主体なので、ほろ苦い春野菜やさっぱりとした春の魚、ちらし寿司や天ぷら、揚げ物全般に合わせやすくお花見弁当にもぴったり。

花見はもちろんですが、華やかなその存在感から入社・入学・歓送迎会など春のイベントに使いやすい汎用性の高さもポイントです。

美味しさはもちろん、見た目のインパクトでワインを選びたくなるのも春の特徴ではないでしょうか。

蒼龍葡萄酒「ジャパンワイン 桜」
税込1,364円
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まとめ

 

春は何かと気持ちが前向きになる季節であり、普段とは違うワインを選びたくなるものです。

とくにお花見シーズンに合わせた、“桜色=ロゼワイン”は必ず選んでおきたいところでしょう。

もちろん、ロゼだけではなく爽やかな白ワインやエレガントなミディアムボディの赤ワインなど、春の食材に合わせたくなるワインのチョイスもおすすめです。

 

春にはどんなワインを選べば良いのか、迷ってしまう。

そんな方は、ぜひ「CRAFT WINE SHOP」を参考にワインを選んでみてください。